本誌が創刊してもうすぐ満15年。創刊当時のことを知る人も社内に数少なくなってきましたし、創刊当時の編集スタッフも編集部には誰ひとり残っていません。「培倶人」という3文字の漢字に込められた意味すら、もうほとんど誰も知らないんじゃないかな……。
15年経っても本誌の思いは変わりません……
全22回にわたって書き綴ってきた「あの頃の培倶人」。当初は、現在の編集スタッフも知らないような創刊黎明期の話にしようと思っていたのですが、そういえばアレも、こんなこともあったっけなんて、話はアチコチに飛んでしまいました……。
まあ、別にそれはそれでいいんですが、当時から本誌を愛読してくださっている方々も多いので、ボクだけが知っているあの頃の裏話を書いたら懐かしがって喜んでもらえるかも、そして最近読者になった方にも「昔はこんなことが……」とお伝えしたら本誌への親しみが深まるんじゃないかな、という気持ちでこのコラムを書き始めた次第です。
初代編集長のボクは、編集長→ディレクター→プロデューサーと肩書が変わりながら、ずっと本誌と一緒に15年間を過ごしてきました。ワタクシ事で恐縮ですが、「あの頃の培倶人」の第1回で触れた、創刊3号でボクとトライアンフ・ボンネビルで親子タンデムツーリングに登場した娘ももう社会人3年生。本当にあっという間に、15年もの年月が経ったんだなぁとしみじみ思います。
ただ、15年前もいまもまったく変わらないのは、本誌はバイクを愉しむ人たちを全力で応援、サポートする本だということです。
「読者の声」が、ダイレクトに伝わる時代を迎えました
その手段も、紙だけだった創刊当時から、デジタル版はもちろんのこと、ウェブサイトやfacebook、TwitterといったITツール、リアルイベントと、どんどん多岐にわたっています。
読者のみなさんからの声も、それこそ昔はハガキだけでしたが、いまはメール、SNSへのコメント、そしてイベントでのダイレクトな叱咤激励など、直接的に聞く機会がドンドン増えています。
誌面作りでとっても大事な「読者の声」が、こんなにダイレクトに伝わる時代はかつてありませんでした。だからこそ、その声をしっかり受け止めてフィードバックすることで、ご期待に添える、いや期待以上の誌面を作る努力を続けていこうと思います。
「培倶人」の3文字が表した「バイクを愛しはぐくむ人」たちが、もっともっとバイクにのめりこんで、バイクライフを愉しんでくださるように!!
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