新温泉町の春限定グルメ、生ほたるいか
前回の生しらす、前々回の生サワラ、と海産物のご紹介が続いていますが……、今回も懲りずに海の幸!兵庫県北西部のまち・新温泉町の春限定グルメ、生ほたるいかをご紹介したいと思います。
ちなみに今回ご紹介する浜坂港は、日本海の冬の味覚・松葉がにの水揚げ日本一としても有名な港です。
みなさまはじめまして。タモンメグミと申します。BikeJINのグルメツーリング連載「多聞恵美のうまいもん好っきゃモン!」を担当し早10ウン年。いろんなお店いろんな景色を、バイクを通じて感じて味わってきました。この度BikeJIN誌のwebリニューアルに伴い、BikeJIN誌面をまだご覧になったことのない方にもこうしてお話を聞いてもらえる場を頂けたわけで…ならば!
私の旅をもっと知ってもらいたい!旬のうまいもんの素晴らしさを伝えたい!バイクと温泉の相性の良さを知って欲しい!てゆーか「ドヤっ」て自慢したーい!(笑)
というわけで私が今まで味わって来た数々の旅を、やっぱりうまいもんを通してご紹介すべく『多聞恵美のうまいもんオカワリ!!』と題しお届けさせていただきます。
前回の生しらす、前々回の生サワラ、と海産物のご紹介が続いていますが……、今回も懲りずに海の幸!兵庫県北西部のまち・新温泉町の春限定グルメ、生ほたるいかをご紹介したいと思います。
ちなみに今回ご紹介する浜坂港は、日本海の冬の味覚・松葉がにの水揚げ日本一としても有名な港です。
暦上では、立夏、5月の子供の日の頃を過ぎれば既に夏に突入です。私にしてみれば「そんな気の早い!」という感覚ですが、その暦を見事に感じ取るように間もなく旬を終えようとしているのが、兵庫県・新温泉町で水揚げされる、ほたるいか。この地域では例年5月頃まで生食で楽しめる春の味覚です。
そして新温泉町へ訪れるなら、是非ほたるいかと合わせて楽しんで欲しいのが梅花藻(バイカモ)の群生。梅花藻は読んで字のごとく、まるで梅の花のような可憐な花を水面から覗かせる川藻の一種で、きれいな水の指標ともいわれているカワイイ植物です。
新温泉町を流れる田君川にはバイカモ公園と呼ばれる群生地があり、例年5月から8月が見頃なのだそうです。
さてそんな”今が旬バッチリ!”と感じるホタルイカとバイカモですが、なんと!?今年のほたるいかは例年よりも北上が早いとかで、今年は生食の旬が5月中旬あたりで終了してしまいそう?!なんて情報をキャーッチ!ヤバい、これは急がねば!
なのですがそれに対して梅花藻は、今年は水温が低く開花が遅めとの情報。うーむ、梅花藻が見たければ急がないほうが良いのかなぁ??まあともかく、ほたるいか&梅花藻の両方を一度に楽しめるチャンスがあるのは今だけ!には違いありません(よね?!)
新温泉町までのアクセスは大きく分けて2つ。北近畿豊岡自動車道で八鹿氷ノ山ICから一般道(国道9号など)を約50キロ走行するか、鳥取自動車道の鳥取ICから一般道(国道9号・国道178号など)を約35キロ走行するかです。道中の立ち寄りスポットの好みに合わせて選ぶのも良いですね。
お邪魔した食堂は「隆栄水産 海潮館」さん。日本海が目の前の場所に建つ、水産会社直営のレストラン。レストランの営業はランチのみですが、かなり広い店内は大人数のマスツーでも安心のキャパシティです。
私がいただいたメニュー「ホタルイカづくし」(※現在は提供していない可能性もあるので要確認)は名前の通り、これでもかっ!とすべてのメニューにほたるいかがイン。
定番の酢味噌和えはもちろん、コリコリ&トロっの食感の沖漬けは小さな身の中に旨味が凝縮されているし、コラーゲンスープはホタルイカの出汁がよくでていてなんとも美味!他には天ぷらや焼きホタルイカなどなど。こんなに色んな調理法があったなんて驚きでした。しかもどれもウマい。
ちなみに隆栄水産 海潮館さんの一階では鮮魚の購入ができます。旅先から家族や仲間へ”味の便り”を送るのもオツなモンですよ。
ここ新温泉町は「山陰海岸ジオパーク」に認定もされていて、但馬海岸から出る遊覧船で海から町を眺めるのもオススメ。街中をぶらり進めば、温泉町らしく浜坂温泉源泉塔や足湯にも出会えます。
実は私、この旅の時は田君川のバイカモ公園には行けず終い。けれど、あじわら小径の散策でほんの数本の梅花藻が可憐に咲いているのを見られたように記憶しています。是非あなただけの旅、見つけて下さいね!
(バイカモ保存のために保存会の方々や地元の小中学生が手植えをしているのだそうです。見学の際は景観保護や水質保全にも必ずご注意下さいね。)
今回ご紹介した兵庫県・新温泉町の旅は2016年12月発売の「多聞恵美のうまいもん好っきゃモン!」p.24~27に掲載しています。旅の全容はこちらでお楽しみください。