ただのんびり過ごすのもいいけれど、楽しさあふれるキャンプもまた格別。
今回は燻製のアイテムを紹介しよう。
時間を忘れるキャンプにすることができるハズだ!
煙をかけるだけでこんなにおいしい
燻製は本来、食材の保存のための方法のひとつなのだが、その味の香りの良さ、味の良さから愛好者が非常に多い。
燻製はかける煙の温度によって熱燻、温燻、冷燻の3種類に大別されるが、スモークサーモンなどの冷燻は大掛かりな設備を必要とするため、ビギナーにも、当然ツーリングライダーにも不向きだ。
今回紹介するのは温燻で、初心者には一番向いている。熱燻よりは時間は多少かかるものの、待っているその時間や次第に色付いていく過程を見ているのも非常に楽しい。キャンプの優雅な時間となることはウケアイだ!
「待ちきれないっす!」
"煙"の一手間が別次元の味に変える!
燻製の大事なポイントのひとつは、食材の表面を乾燥させることだ。食材の表面が濡れていると、煙と水分が反応してエグ味や酸味となってしまう。
燻煙作業に入る前に食材をよく拭き、風に当てて乾燥させることが肝心だ。
燻煙作業中も、時々浮いてくる水分を丁寧に拭き取ることをオススメしたい。
また、仕上がりをすぐに食べたくなる気持ちは、よく分かるが少し時間をおくと味も香りもなじんで中に浸透する。夜のアルコールタイムまでじっと我慢だ。
チップとウッドを使い分ける
スモークチップは熱源が必要だが大量の煙が出る。
スモークウッドは着火すると線香のように自然に燃えていってくれる。
[さくら]
ヤマザクラの木が原料。肉、魚をはじめとした、どんな食材にも合うビギナー向けの燻煙材。日本では最もポピュラー
[りんご]
果樹特有の甘い香りが特徴で、女性に人気が高い。鶏や白身魚に向く。ほかの燻煙材に比べ、色付きはやや薄い
[くるみ]
煙の出が多く、色付きもいい。香りも強く、男性的なイメージ。煙が食材になじみやすいのも特徴。肉、魚に向く
[ヒッコリー]
海外では最もポピュラー。日本ではオニグルミと呼ばれる。煙の出も良く、サクラとならんで初心者向けの燻煙材
[なら]
タンニンを多く含み色付きが早いのが特徴。男性的な香り。他の燻煙材とブレンドして使うのもいい。魚の燻製に向く
[ウイスキーオーク]
ウイスキー樽として30年以上使われた樽材を使用。仕上がりにもウイスキーの甘い香りが残る逸品。鶏、白身魚に向く
とりあえず何でも燻してみよう!
段ボール製の使い捨てと思うなかれ、段ボールスモーカーは煙から出る余分な水分を吸収してくれる非常に優秀なスモーカーなのだ。
箱を組み立て、同梱のスモークウッドにトーチやライターで着火し、セットするだけで2、3時間後には極上の燻製ができ上がる。
コンビニ食材を極上の味に
今回はオーソドックスなサクラのスモークウッドを使用。出てくる水分を拭き取ること数回、およそ3時間ほどで完成する。
時間を置くと、香りが染み込みさらにおいしくなる
[スモークミックスナッツ]
サクラのスモークウッドでスモークしたミックスナッツ。
[スモークチーズ]
サクラのスモークウッドでスモークしたチーズ。
[スモークツナ]
サクラのスモークウッドでスモークしたツナ。
[スモークハム]
サクラのスモークウッドでスモークしたハム。
黄金色に色づいた見た目から、すでにおいしいということは分かるハズ。
口に入れた瞬間、鼻を抜ける香りがなんとも言えず、この時キンキンに冷えたビールを一緒に流し込んだらどんなに幸せなことか……。
ウッドの種類もたくさんあるので、いろいろ試してみてもらいたい!