1. HOME
  2. キャンプ
  3. [その常識はもう間違い!?]キャンプマナー今昔

[その常識はもう間違い!?]キャンプマナー今昔

時代が変わればマナーも変わる
昔はOKでも、今はNGということも少なくない
ここらでもう一度、最新のキャンプ常識や
キャンプマナーを見直してみよう

難しいけれども他人の身になって考える

ソロキャンプがあれだけ流行った理由は様々あるだろうけれど、ほかの人と一緒にいることで生じる様々な煩わしさがないということも理由のひとつとして大きいのではないだろうか(この場合の「ほかの人」には家族が含まれることもある)。ファミリーキャンプや仲の良い友人たちとのグループキャンプはもちろん楽しいし、盛り上がることもあるのだが、そのためハメをはずしがちなことが起きてしまうこともないとは言えない。

夜、声が少し大きいなと思っても楽しい雰囲気に水を差したくないから注意の一言が言えなかったりする。ソロならば、そんな気遣いをする必要が一切なく、自分を律するだけで済むのである。逆に言うと誰も何も言ってくれないから、仮に間違ったことをしていてもやりたい放題になってしまうということもある。

マナーや常識というのはその時代によって大きく変化する。お互い気持ちよく過ごすためにはその時代のマナーや常識に敏感になっておくことも大切なことだろう。キャンプのような楽しい時間を過ごすためには、最新の情報と心遣いが重要ということだ。

【Manner 01】焚き火台の下には耐熱シートを敷く

ちょっと目を離したすきに、焚き火台から火のついた薪がこぼれ落ちたりすることはよくある。焚き火台の空気取り入れ口から熾火のかけらが落ちることもある。その下に乾いた枯れ葉などがあったとしたらどうなるだろうか。草地で焚き火台を使用する際にも、焚き火台の下には耐熱シートを敷いて草の保護や火災の予防に心がけたい。焚き火台と耐熱シートはペアで購入するものと心得よう。

【Manner 02】焚き火には焚き火台が必須

以前は直火OKのキャンプ場もあったが、現在はほとんどないし、仮にあったとしても石の焼け跡などを考えれば焚き火は焚き火台を使うのをマナーとしたい。生き物であった木を切って燃やしてしまうのはいかがなものかと言う人もいるが、生の火を扱える技術や知識は人間として覚えておくべきだと思うし、覚えるなら様々なものにきちんとした配慮もするべきだろう。

【Manner 03】予約が基本

いきなり行って泊めてくれるキャンプ場もないわけでないが、土日や祝日などはいっぱいなことも多々ある。隣接しているキャンプ場があればいいが、そうでない場合はまた空いているキャンプ場を探して延々走らなければいけないことになる。予約してから行くのが基本と考えたい。また、到着が遅れたり当日行けなくなった時には必ず電話連絡をすること。管理する側の気持ちになって考えよう。

【Manner 04】火や炭の後始末

燃え残った炭や薪を捨てるための設備を用意してあるキャンプ場もあるけれど、それらがない時もある。その場合は燃えるゴミとして持ち帰ることになるのだが、上から水をかけたくらいでは炭の火は消えないことを覚えておきたい。大量の水蒸気とホコリが舞うだけである。クッカーなどに水を張り、燃え残った炭を入れて手で触れる状態になってから持ち帰るようにしよう。熱いまま地面に埋めると草や木が燃え上がることもあるので厳禁だ。実際にキャンプ場で火事になった事例もある。炭は川に捨てると水の浄化になるという人もいるが、これもきちんと処理したくない人のただの言い訳である。

【Manner 05】ゴミの処理はきちんと(来た時よりもキレイに)

ゴミ置き場があって、キャンプで出たゴミを処理してくれるキャンプ場もあるけれど、ゴミは各自が持ち帰る決まりになっているキャンプ場の方が多いのではないだろうか。さすがにキャンプ場でタバコのポイ捨てをする人がいるとは思いたくないけれど、これもゼロではないのが実情かもしれない。帰る際には最低限自分のキャンプサイトは見回してゴミがないかどうかをチェックしたいし(撤収時に置き忘れたペグなどがある場合もある)、自分のサイト以外でもゴミがあったら拾って帰りたい。キャンプ場から持ち帰るのは当然だが、途中のコンビニやサービスエリアなどのゴミ箱に捨てるのはマナー違反。

【Manner 06】夜間、よそのテントにライトを当てない

夜トイレなどに行く時に懐中電灯やヘッドランプを使うことになるのだが、できる限り自分の足元だけをを照らすように心がけたい。前方を照らしてテントに当たると、テントの中では照らされたのがしっかりと分かる。足音がしてテントを照らされれば、恐怖感を抱く人だっているかもしれない。考えすぎかもしれないがキャンプの夜は気にしすぎるくらい気を遣っても決して悪くはないのである。

【Manner 07】ソロキャンパーを無理に誘わない(特に女性)

ソロキャンプに行く人は一人になりたいから行くわけで、それを寂しそうだからと思ったり、設営が上手にできなかったら教えてあげようとか考えるのは、たとえ親切心で言っているかもしれないにしても、それはまったくもって「大きなお世話」だ。居酒屋でお姉ちゃんに声をかける酔っぱらいと同じ行動であると考えよう。教えてくださいと言われたらその時に教えてあげればいいだけの話なのだ。

【Manner 08】よそのサイトを横切らない

昼間でも水場やトイレに行く時に、つい近道をしたくなる時があるが、できるだけよそのサイトからは離れて歩くようにしよう。テントやタープの張り綱に足を引っ掛けるなどは「失礼」と言われても仕方がない。夜になれば張り綱は見えにくくなるから尚更である。キャンプ場が混んで張り綱が交錯してしまうような時以外は、なるべくこうした配慮をした方がトラブルにならずに済む。

【Manner 09】夜は静かに

テントは壁が布なので、周りの音がよく聞こえる。特に夜は離れて歩いている人の足音が、まるですぐそばにいるように聞こえたりもする。そんなだから隣のサイトで笑い声がしたり騒がれたりすると眠れなくなってしまう人だっている。クワイエットタイムを設けているキャンプ場もあるので、夜が更けたらラジオなどの音の出るものはできるだけ遠慮しておこう。

【Manner 10】薪割りは昼間のうちにやっておく

薪割りは結構大きな甲高い音が出るものである。テントサイトが近ければ振動だって伝わってくる。昼間はほとんど気にならなくても、寝静まった頃にカンカン、ドンドンやられたら苦情の一つも言いたくなってしまうというものだ。夜更けになってから細い薪が足りなくならないように昼間のうちにきちんと用意しておこう。不測の事態に備えるのもキャンプだ。

関連記事