バイクは自然とつながれる最高のツール!キャンプの話題を中心に、コバユリのお気に入りのモノ、コト、場所などを紹介しながら、バイクで楽しむアウトドアライフをゆるゆると綴ります。みなさまのアウトドアライフにも役立つネタがありましたらぜひご活用くださいませ♪
北海道のお気に入りキャンプ場<後編>「初山別村みさき台公園キャンプ場」
北の大地が呼んでいる!
夏だ! バイクだ! 北海道が呼んでいる~!
BikeJINの北海道特集やこちらのwebをもとにツーリングのプランを夜な夜な練っている方も多いことと思います。旅立とう、と閃いた瞬間からもうその旅は始まっている。期待や不安やときめきで、胸がはちきれそうになる準備期間も、とても楽しいものですよね!
さて、北の大地をキャンプで巡る計画を立てている方に向けて、前回からコバユリのお気に入りのキャンプ場をお届けしています。女性一人でも安心して利用できるキャンプ場を紹介した前編とは打って変わって、後編となる今回は、キャンプに慣れてきた方におすすめの、無人の絶景キャンプ場です!
出会いが出会いを呼ぶバイク旅
一昨年の夏、9年ぶりの北海道に上陸し、まずは札幌の友人と落ち合ったことは前回の記事でお話しましたが、そのときに知り合った色白の美魔女ライダーが、私が翌日から稚内を目指すという話を聞いて、「それなら絶対にオススメ!」と、増毛の鮨屋と初山別のキャンプ場を教えてくれました。
「特にキャンプ場。無料だしすごい絶景なの!」
地図で示してもらったら、明日の第一候補にしているところではないですか! 管理人不在の無人キャンプ場なのだけど、温泉ホテルに隣接しているから、お一人様女子でも安心だと思ったのです。
これは期待できそうだわ~と、翌日、胸を膨らませながらまずは鮨屋へ向かうと、オーマイゴッド。待っていたのは「本日は終了しました」の暖簾…。まだ昼下がりとも言えない時間にその日のお鮨が売り切れてしまうほどの人気店だったのです! ガックリ肩を落としたそのとき、先に到着していた札幌ナンバーの男性ライダーの姿が目に留まりました。代わりのごはん屋さんを探しているのか、残念そうに背中を丸めてスマホをいじる彼と目が合って…。
そこからは意気投合! 近くの海鮮屋さんでお昼を食べて、オロロンラインをともに北上。おにーさんおすすめの酒蔵を見学し、日帰りする彼と手を振って別れたあとは、教えてもらった通りの道でキャンプ場へ。
これこれ! こんな出会いこそがバイク旅だよね~! と鼻歌混じりにたどり着いた海っぺりで待っていたのは…。
大海原を大満喫
初山別の「みさき台公園」に着くと、視界一面に日本海がドドドーン!と広がりました。どひゃー! 美魔女ありがとう! 絶景すぎてため息しか出ないよ!!
ひとしきり酔いしれたあと、われに返って場内を見渡すと、おや? 想像していた環境とはだいぶ違いました。ホテルに隣接しているといっても、ホテルの裏側に位置しているうえに実際はホテルから少し離れているから、人の目が届きにくいのです。それでもファミリーキャンパーで賑わっていれば何の問題もないのですが、その日に限ってそのフリーサイトを分け合う先客は一人だけ。しかもテントとバイクを置いてどこかへ行ってしまっているから男女の別もわからない。うーん、女子としては不安要素が多いけれど、迷っている時間はない。陽が暮れてきているし、ひと雨きそうな雲行きだし、別のキャンプ場を探すことは諦めて、急いでテントを張らなくては!
実は、ここにしようと決断できたのにはもう一つ理由がありました。その先客の愛車が、グランドシートで何重にもぐるぐる巻きにされていて、車種がわからないくらい、みっちりと保護してあったのです。その見た目は別にして、旅の相棒をそれだけ大切にする人なら、男性だとしてもマナー違反になるようなことはしないに違いない。よってひと晩を二人だけで過ごしても問題なし! と旅女の勘ってやつが働いたのでした。
翌朝、炊事場で顔を合わせた先客様は、ひょろりんと背の高い色白の男の子で、ちょっと気が弱そうな、だけど楽しくて仕方なさそうな笑顔がまさに青春と言った感じで、目の前に広がる日本海のごとく清々しかった! 大スケールの絶景に、無料のキャンプ場に、旅人の笑顔。これぞ北海道ツーリングだよね! 青年とおしゃべりしている隙にカラスに朝ごはんのパンを持って行かれて、お腹をグーグー言わせながら出発したことも、きっと一生忘れない、愉快な旅の一ページです(笑)。
『初山別村みさき台公園キャンプ場』
http://www.vill.shosanbetsu.lg.jp/
初山別村、みさき台公園の中に広がるキャンプ場。日本海の絶景と、海に沈む夕陽や利尻島の眺めを存分に味わえる。筆者が利用したフリーサイトは車両の乗り入れはできないが、駐車スペースは目の届く場所にあるので、荷物の運搬の手間はあるもののセキュリティ面は安心できる。場内の設備はシンプルで、管理人不在、予約不要で無料、ということは満員で利用できないこともある、と考えて、特に繁忙期は第二候補を用意しておくと無難だ。
開設期間/4月下旬~10月下旬