[憧れの海外ツーリング]南米バイク放浪記⑫「今度は39度の熱!?一筋縄ではいかない南米旅」
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この度、南米をバイクで旅をするという川田さん初心者ライダーでバイクの運転はほぼ海外のみそんな人の南米バイク旅はどうなるのか?「バイクで海外旅」ならではの疑問を解消しつつ、走ります!
※BikeJIN vol.265 2025年3月号参照
国際病院で告げられた意外な病名とは?
皆さんこんにちは。私の南米ツーリング旅も、ぼちぼち佳境に入っていきます。トラブルが絶えない旅となってますが、いましばらく暖かく見守って下さったら幸いです。
さてトラブルが絶えないという事ですがボリビアのコパカバーナからペルーに入国した日、どうにも体調が優れない。風邪の初期症状のような不調を感じ、ペルー入国後最初の町『プーノ』で休む事に。コパカバーナ同様チチカカ湖沿いの町です。喉が痛み、明らかに発熱し始めたので薬局に行き、薬を買ってしばらくはフルーツやパンなど、手のつけやすい物を食べているうちに、約一週間後くらいにはある程度回復した気になったのでペルーの大都市『クスコ』を目指す事にしました。
が、出発後走っていく内にみるみる体調が悪化していくのが分かります。解熱剤で有耶無耶にしていただけで、体調そのものは全く回復していなかったようです。
ついにはバイクにまたがることもできなくなり、途中に通りかかった『プカラ』という小さな町のレストランで休憩を取る事にしました。具合が悪い事を店の女将さんに伝え、食べやすいスープを出してもらい無理矢理かき込みます。
近くの薬局で熱を測ったら39・1℃。具合が悪いのも納得。この日は女将さんに紹介してもらった宿に倒れ込むように投宿しました。
明くる日も体調は一向に回復せず、さらに翌日プカラに滞在して3日目。38℃以下にどうしても下がらない。ここにいつまでもいても仕方ないので、辛いけどなんとかクスコまで走り、国際病院で診てもらう事にしました。薬局で24時間効果があるという解熱剤を、注射で直接太腿に打ち込み急いでクスコに向かいます……が、やっぱり道中の写真も撮りたい(笑)。心の底から自分の考えを罵りたくなりましたが、とりあえず気分も悪くないし、自分の欲求には正直に。という事で写真を撮りながら進む事にしました。とか言ってたら気がつけば日没……クスコから50㎞手前の町『ウルコス』で一泊。何やってんだか(笑)。
翌日、クスコに到着し国際病院で診察を受ける事に。唾液検査などを行い、後日検査結果を聞きに行くと何やら長ったらしい病名がスペイン語で記載されています。翻訳してみると『黄色ブドウ球菌』という感染症との事です。一口で言うと、一種の食中毒の様です。食中毒……正直心当たりがあり過ぎて絞れない(笑)。抗生物質やら粉末の薬を処方して貰い、またもや休養する事に。
さて今日はここまでとさせて頂き、次回はこの旅のハイライトとなる、悶絶レベルの絶景ロードを走ります。もう少しお付き合いください!よろしくお願いします!
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解熱剤の効果が残っている内に、クスコまで走らなればならない。急がなければいけないが、ペルーの景色がそれを許さない。多少我慢したが、景色が綺麗な道では止まってシャッターを切らずにはいられなかった