スクールでライダー寿命を延ばせ!　Basic Riding Lesson（ベーシックライディングレッスン）体験記

「愛車のコンディションさえ維持すればずっとバイクに乗れる」そう考えるのは早計かもしれない　安全に乗り続けるためには、衰える自分に抗うように、自身のスキルの維持向上が必須。そこで今回はライディングの基礎に立ち返り、自身のスキルを見直すべくBasic Riding Lesson（ベーシック・ライディング・レッスン）を受講してきた！

ずっとバイクに乗るためにスキルを磨き続けよう！

いつまでもバイクに乗り続けるためには、車両のコンディション維持はもちろんのこと、ライディングスキルの維持・向上も欠かせません。体力や判断力の衰えが原因で「昔のようにバイクを扱えない……」と感じているライダーも少なくないと思います。

また、僕自身、バイクに乗り始めてまだ10年ほどですが、最近「慢心」が招いたヒヤリハットが多くなっている気がします。「慢心」と聞いて思い当たるライダーも少なくないのではないでしょうか。こうした「衰え」や「慢心」に心当たりがある場合、一度原点に立ち戻り、ライディングスキルを基礎から学び直すのも有効な手段です。それを克服すれば、安全にバイクライフを楽しみ続けることができるでしょう。

そこで今回、ライディングの基礎を振り返りつつ、スキルの維持・向上ができる「Basic Riding Lesson（ベーシック・ライディング・レッスン）」に参加してみました。このレッスンは、リターンライダーや運転に不安のあるライダーを対象としたビギナー向けの講習です。二輪車安全運転指導員による手厚いサポートのもと、安全なコース内でライディングスキルの基礎を学ぶことができます。

講習内容は、バイクを操る上で欠かせない要素が詰まっており、慣れによって疎かになりがちな部分を見直すのにも役立ちます。実際に受講してみると、ブレーキングやバランス課目で自身のスキル不足を痛感するとともに、忘れていた基本的な姿勢やコーナリングの方法を思い出すことができました。受講後は、基礎の大切さを改めて実感しました。

特に、公道ではなかなか試せないフルブレーキングや、一本橋を使ったバランス課目などを指導員のもとで安全に行えるため、自分が「できていないこと」を明確に理解でき、スキルが早く身に付きます。

参加申し込みは、日本二輪車普及安全協会のホームページから可能です。条件としては、開催される都道府県に在住していること、二輪車防犯登録に加入していることが必要です。また、講習当日は胸部プロテクターの着用が必須となっています。

ビギナーはもちろん、自分の運転を基礎から見直したいライダーにはぜひお勧めします。このレッスンは、これからのバイクライフにきっと役立つはずです。

①受付・開講式

受付でバイクの点検チェック表とステッカーを受け取る。開講式ではこのスクールの存在意義を皮切りに安全運転指導員の紹介や当日のカリキュラムが説明された

②受講準備

灯火類、タイヤの空気圧、オイル漏れなど、車体に異常がないかを自身で確認。準備運動をし、クイーンスターズの隊員から乗車姿勢の基本についての解説を聞いたら、バイクに跨りいざ講習へ

③ブレーキ

指導員による、フロントのみ、リアのみ、フロントとリアを使ったブレーキングの制動距離の違いを見て、実践へ。公道でフルブレーキングすることもないので車体の動きなど勉強になる

④コース走行

⑤バランス・コーナリング

休憩後のカリキュラムはスラロームと一本橋に加え、低速でのスラロームと旋回。低速走行の課題は細かなクラッチやリアブレーキの操作が必要なのでライディングスキルの基礎が底上げできるように感じた。ちなみに一本橋では、写真の0.5秒後にあえなく落下

⑥安全運転ガイダンス・閉講式

カリキュラム終了後の安全運転ガイダンスではブリヂストンの担当者が安全に走行する上でタイヤの重要性や、異常の見つけ方などを話してくれた。指導員からの安全啓蒙に関する話を聞いて閉講

その場ですぐに指導、そのまま問題点を試せるからスキルが身に付きやすい！

カリキュラムはクローズドコース内で多くの安全運転指導員の元で行われるので安心。さらに、その場ですぐ質問ができ、アドバイスも受けられるので、指導を受けたポイントをすぐに反復練習できる。安全な環境で効率よくスキルアップが図れるのだ

開催概要