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長くバイクに乗り続けるための自宅トレーニング

永くバイクに乗り続けるためには気持ちはもちろん、筋力と体力も必要となってくる。そこで今回はモデルだけでなくトレーナーとしても活躍している山下晃和さんがライダー向けのトレーニングをレクチャー!

バイクを長く楽しむための筋力アップ

ライダーであれば、永くバイクに乗り続けたいと考えるのは当然。しかし人間は年を取るほどに筋力や体力が衰え、若い頃に容易にできたことが次第に難しくなってくる。ただ、その衰えは自身の努力で改善することもできる。それが“筋力トレーニング”である。

バイクの中でも軽量な250㏄クラスであっても車重は150㎏超で、最高出力は25馬力を超える。そんな乗り物を人間が上手に操るには、技術とともに筋力が必要となってくる。“筋トレ”をすれば必ず筋力がつき、その効果が現れる。まずは簡単なトレーニングからでも始めてみてはいかがだろう。

左右の内転筋を鍛えることで、タンクをしっかりとホールドするニーグリップがしやすくなり、下半身が安定。ハンドル操作や体重移動がしやすくなり、コーナリングもスムーズになる

乗れる期間を延ばし走る楽しさも増す

“筋トレ”というと少々ハードルが高いと思うかもしれないが、まずは気軽に自宅で簡単にできるメニューから始めてみることをオススメしたい。また、“筋トレ”をする上で重要なのは“継続”することなので、始める人は1週間に2回(30分程度)のトレーニングを生活の一部に取り入れてみてほしい。

実際に筋力がつくと、バイクに乗れる期間が延びるだけでなく、バイクをコントロールしやすくなり、また様々なシチュエーションにも対応できるようになって疲労も減る。さらに筋力が付くとシェイプアップにも繋がるなど、そのメリットは大きい。この先のバイクライフを考え、ぜひ“自宅筋トレ”を実践してみてほしい!

走行時の基本姿勢で重要なのが、上半身を支える筋肉である腹直筋と腹斜筋。この2つをトレーニングすることで体幹バランスが向上し、腰や背中などの痛みを軽減してくれる

自宅トレーニング

取り回し&バイクを支える筋トレ!

バイクに乗る際の必須動作となる取り回し。年齢を重ねれば、自然と体力や筋力が落ちてくるので、車重に抗えずフラつく経験もあるだろう。バイクを支えるために重要な大腿四頭筋、大臀筋などの下半身の土台を鍛えることで、車体を支えるための安定感を生み出す。

ツーリング中のニーグリップに効く筋トレ!

ニーグリップに必要なのは、主に大腿四頭筋と内転筋群。両足でバイクのタンクをしっかりとホールドさせることで車体の挙動を安定させる。それとともに加減速時にかかる力を下半身で受け止められるため、疲労軽減に繋がる

ライディングポジションに大切な上半身を支える筋トレ!

中高年のライダーを悩ませる身体の不調として多く挙げられるのが腰痛。ロングライドのときもフォームをキープし、疲労を軽減させるために必要なのが体幹だ。その中でも重要なのが腹直筋と腹斜筋のトレーニング。これらを鍛えることによって、腰痛予防にも繋がる。

ペダル操作をスムーズにする筋トレ!

運転操作の中でも回数が多くなり、手足に負担がかかってくるのがシフトチェンジとブレーキ。とくに、街中や渋滞時ではさらに回数が増え、筋持久力も必要に。筋力アップさせることによって疲労が抑えられる部位が腓腹筋、前脛骨筋、足底筋群、前腕筋群だ。

教えてくれた人

山下晃和さん
モデルとして活動をしつつもNASMPESスポーツトレーナーの資格を活かし、現在は横浜の和空間鍛錬場にてトレーナー、またタレント等のパーソナルトレーナーとして指導をしている。愛車はヤマハのツーリングセロー

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