1. HOME
  2. COLUMN
  3. 【今さら聞けない】初ハーレー“クルーザー”選び方ガイド

【今さら聞けない】初ハーレー“クルーザー”選び方ガイド

冷却フィンが美しい空冷系のVツインをリアモノショックを巧みに隠した
ソフテイルフレームにリジッドマウント現行ハーレーのメインである
「クルーザー」と呼ばれるカテゴリーにはまさに我々が憧れるハーレーの姿がある
漠然と「次はハーレー」を検討中ならこのチャートを車種選択の参考に!

ヒントを掴みとって違いが分かる初心者に!

限定モデルを除けば、24年型のクルーザーは9車種。しかし初めてのハーレー選びは、ここからが難しい。「ハーレーに乗りたい」という程度の気持ちでラインナップを眺めると、それぞれが違う車種なのは分かるが、どう違うのか理解できず、選べない。さながら、バンコク市内の食堂でタイ語のメニューを出された状態である。

そこでまずは、車名に着目してみる。調べてみると、ブレイクアウトは「脱走・強行突破」。うむ、なんとなく悪くて速そうだ。ファットボブは、「ボリューム感のあるボバーカスタム系」か……。車名で判断すると、少し分別が進む。

次に、エンジンの排気量でもなんとなく立ち位置が見えてくる。全車がミルウォーキーエイトだが、117/114/107が使い分けられており、これも車種の性格を知るヒントになりそうだ。

そしてここで再び、各車のルックスを比較。すると、最初よりは違いが理解できそうな気が……。

とはいえ、やっぱりハーレー初心者がいきなり1台を選ぶのは難しい。そこで、現在とくに売れている2車種を軸に、ハーレー選びの参考チャートを制作してみた。

2枚看板

Low Rider® ST

走りやすさも追求したスタイリッシュツアラー
ブレイクアウトとともに、現在の日本でとくに人気が高いモデル。車名のSTは「スポーツツーリング」の略で、ハーレーをスポーティに乗りたい層に向く。クラブスタイルと呼ばれる米国のカスタムトレンドが取り入れられ、防風性に優れる大きめのフェアリングと、やや高めにセットされたサイドバッグを装備。押しが強くワイルドなこれまでの王道系クルーザーカスタムとは異なる、よりスタイリッシュで洗練された雰囲気が魅力だ。

もっとシンプル

Low Rider® S

スポーティにストリートを疾走したいなら……
ローライダーSTの開発ベースになった車種で、「ハーレーでスポーツしたい」をより優先。エンジンは現行クルーザーカテゴリーでは最大排気量となる1923㏄の“117”で、倒立フロントフォークも採用している

Sport Glide

旅も街も楽しみたい欲張りさん向け
こちらもクラブスタイルの流行を取り入れるが、ヤッコ型フェアリングは小ぶりかつフォークマウントで、取り外し可能。「みんなが思うハーレー」の延長線上にある。エンジンは1745㏄の“107”

Column

ストリート〇〇街乗りにも配慮
ロード〇〇ツーリングユースがメイン
〇〇ボブムダを廃したボバー系
〇〇グライドワイドなフロントカウル
〇〇リミテッド大きなセンタートランク付き

現在のハーレー

Breakout® 117

今のトレンドを押さえた最新カスタムマシン
市場のカスタムトレンドを研究して、そのテイストを盛り込んだモデル。例えば、フォワードコントロールステップ(=前側にある)でハンドル幅が広くてメーター周辺はすっきり……と、いわゆる“クセのあるハーレー”になっており、ノーマルで乗っていても「なんかスゴそうな雰囲気」を演出できる。ハーレーのカスタムパーツは多すぎて、これまた難しいが、これなら悩む必要ナシ!

自分で作り上げたい

Street Bob® 114

“パパサン”の正統後継者
ポジションやハンドリングのクセが少なく、パパサン(空冷時代のスポーツスター)に代わる「最初のハーレー」向き。カスタムベースでも人気

Fat Bob® 114

走りも磨かれた異端児
ワイルドに直線を突き進む、アウトローの極み。フロントダブルディスクブレーキからも、走りに重きを置いていることが伝わってくる

Fat Boy® 114

今なお人気が根強い王道系
映画登場などの影響から、かつて絶大な支持を集めたシリーズの最新仕様。「ハーレーで知っている車名はコレだけ」というベテランライダーも多い

もっと昔のカンジ

Heritage Classic

古き良きハーレーの姿
王道のクラシック路線。他社でも似たような外観の車種は多数あるし、初心者が理解しやすいハーレーかも……。“114”エンジンを積む

Softail® Standard

ツウ好みな“素”のハーレー
80年代を感じさせる、完成されたスタイルが魅力。シンプルな車体構成と昔ながらのチョッパーハンドルがシブい。エンジンは“107”だ

関連記事