[多聞恵美ルポ・和歌山県]生まぐろ水揚げ日本一那智勝浦でマグロ&温泉三昧!
熊野那智大社でひと足お先に初詣
生まぐろで有名な那智勝浦町ですが、観光地としても人気なんです。勝浦漁港の近くでマグロ料理をたっぷり食べた後は、そんな那智勝浦町の名所を巡ります。まずは「熊野那智大社」さん。
世界文化遺産にも登録されている熊野那智大社は、熊野本宮大社(田辺市)と熊野速玉大社(新宮市)の熊野三山の一つ。この3つの大社を巡礼することが熊野詣で、日本の旅の原点とも言われているんですよ。皆さんは、知ってましたか!? じつは私もさっき知ったばかりなんです(笑)。まぁ、熊野三山や熊野詣とか難しいことを言うより、「那智の滝」がある神社って言ったほうが、とくに関西の人には馴染みがあるのではないでしょうか。
那智勝浦の漁港から那智山方面に向かって20分ほど。途中、ちょっとしたワインディングもあって、ここまでの海沿いとは違った走りも楽しめます。もちろん、ここでもCB1300SBは大活躍。トルクフルなエンジン性能と軽快な走りでワインディングも楽々。もう少し走っていたいなぁ、なんて考えているうちに「熊野那智大社」に到着。コロナ禍で、分散参拝が呼びかけられている21年の初詣。ちょっと早い気もしますが、せっかくだから私も「熊野那智大社」さんで初詣をさせていただきます。
パン! パン!(二礼二柏手)。『2021年もうまいもんがいっぱい食べられますように』(一礼)。拝殿から御本殿の神様に祈願した後は境内を散策。長寿や無病息災のご利益にあずかれる樟しょうれいしゃ霊社の樹齢約850年の大楠の胎内くぐりなど、境内は見所ばかり。さっき言った「那智の滝(那智御瀧)」は御本殿から少し山を降りた熊野那智大社の別宮「飛瀧神社」にあります。じつはこの那智の滝、滝自体がこの飛瀧神社の御神体だそうです。
うわぁ〜、めちゃ大きい! 遠くからでもその大きさが分かる那智の滝ですが、近くで見ると、さらにその大きさにビックリ。なんでも落差が133mもあって、日本一の滝だとか。流下する水は毎秒約1トン。なんとCB1300SB約4台分の重さの水が、毎秒流れ落ちているそうです。そう考えると、那智の滝って、やっぱりすごい。もっと滝を間近で拝観したい人は、御滝拝所がオススメ。水しぶきが感じられるくらい滝の近く舞台で拝観できます。さすがにこれだけ近づくと、スケール感が麻痺しそう。でも、なんかご利益はありそう。
熊野那智大社
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
TEL0735-55-0321
参拝時間:7:00〜16:30
宝物館は8:30〜16:00
定休日:なし※宝物殿は水曜
参拝料:無料
宝物殿は300円、御滝拝所は300円
https://kumanonachitaisha.or.jp
マグロ、那智の滝、そして那智勝浦町で、もう一つ忘れてはいけないのが温泉。温泉の多い和歌山県でも、ここ那智勝浦町の南紀勝浦温泉は、南紀を代表する名湯。町内には公衆浴場や足湯、温泉ホテル&旅館もいっぱいあって、日帰りで温泉が楽しめます。温泉ソムリエの私としては、ぜひ入浴せねば。熊野那智大社さんから再び漁港方面に戻って、南紀勝浦温泉を楽しむことにします。
数ある南紀勝浦温泉の中で、今回お邪魔するのが「ホテル浦島」さん。東京ドーム4・5個もある敷地内に4カ所の温泉がある、那智勝浦でも人気のホテルです。もちろん日帰り入浴もOKで、なんとホテル内で湯巡りが楽しめます。
フロントで受付を済ませて、早速温泉に入ります。「玄武洞」「磯の湯」などなど、本来ならどの温泉に入るか迷いそうなところですが、ホテル浦島といえば、やはり一番は「忘帰洞」。なんと大きな洞窟の中に温泉があって、熊野灘の海景色も楽しめる、南紀勝浦温泉を象徴する温泉なんです。
迷路のようなホテルの中を案内に従って一路「忘帰洞」へ。なんとか迷わず「忘帰洞」へ到着し、早速浴室へ。うわっ、ほんと洞窟の中だ。白濁色のいかにも温泉らしいお湯につかって、リラックス。洞窟の入り口に広がる、広大な熊野灘の海景色。ほんのりと漂う硫黄の香りが温泉気分を演出してくれます。洞窟内のせいか、打ち寄せる波の音や、浴室の物音が反響して、なんともいえない心地好い気分に。思わず帰るのを忘れてしまいそう。「忘帰洞」って、ほんとこの名前を考えた人って、すごいなんて感心してしまう。
ホテル浦島
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
TEL0735-52-1011
日帰り入浴:9:00〜19:00(最終受付18:00)
定休日:なし
※1/6〜7は日帰り入浴休止
料金:日帰り入浴1300円
1 泊2 食付1 万1000 円〜
http://www.hotelurashima.co.jp
温泉のあまりの気持ち良さに、思わず、あぁ〜、帰りたくない!っていうのが、いつものうまいもんのパターン。でも、今回は違います。なんといっても連載150回スペシャル。連載150回のご褒美で、なんとホテル浦島さんで1泊しちゃいます。この温泉の後、お寿司やお造りとかマグロをはじめ、地元の幸をふんだんに使ったホテル浦島さん自慢のバイキングが待っています。もちろん夕食の後は、もうひと風呂。そして翌日は朝風呂を満喫。十数年分のロケの疲れが、一気に吹き飛びそうな連載150回目のうまいもん。連載200回を目指して、まだまだ頑張りますので引き続き、応援お願いします。
※この記事は2021年BikeJIN2月号に収録されたものです。お店などの情報は当時のものです、ご了承ください。