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[多聞恵美ルポ・兵庫県]海&山の幸がうまい御食国・淡路島でご当地丼めぐり!

海沿いの国道&県道を走りご当地丼2杯目、3杯目!

1軒目でいきなり満腹状態。自粛期間中、ちょっと胃袋が小さくなったのかなぁと思いつつ、次なるお店を目指して出発! 淡路島の中心にある街・洲本に向かいます。本当だったら高速道路を使えばすぐなんだけど、せっかくの淡路島、海沿いの国道をのんびりと走って、ツーリング気分をたっぷり堪能しちゃいます。

道の駅 あわじさんから国道28号を、のんびりと走って1時間ほど。2杯目のお店の松葉寿司さんに到着。以前、うまいもんでお世話になったお店です。

お店に入ると、なんと前回の記事のコピーが玄関に貼っています。すごく嬉しい。

「お久しぶりです」と女将さんにご挨拶して、お店の奥へ。この松葉寿司さん、個室風の部屋がいっぱいあって、その部屋でお料理をいただける、今のご時世にピッタリのお店なんです。

ここで注文するのは淡路島牛丼。淡路島牛丼とは、全国的にも有名な淡路牛と、こちらも全国区人気の淡路玉ねぎ、そして島のお米を使った丼のことで、淡路島のご当地丼のパイオニア的な丼なんです。現在、島の50軒以上のお店で食べられるとか。焼肉風の丼とか、洋風丼、さらにステーキ丼など、今やいろんなスタイルの丼があるけど、タモン的には、牛肉とタマネギを煮込んだ、いかにもって感じのココの牛丼が大好き。

それでは、いただきま〜す。う〜ん、お肉がめちゃ柔らかくておいしい。特製の和風ダシでタマネギと一緒にじっくり煮込んでいるそうで、牛肉とタマネギの甘味がなんとも言えません。玉子の黄身を潰すと、お肉に玉子が絡まって、さらにまろやかな甘味に。松葉寿司さんでは、この淡路島牛丼に生しらす丼、そして後で紹介する生サワラ丼の3つのご当地丼がセットになった淡路島めぐり丼というメニューもあります。時間がない人には、一度で3つの丼が味わえるのでオススメです。

松葉寿司

昭和7年創業の老舗の和食店。漁港から直接仕入れる魚介を中心に、旬の淡路島の厳選食材を使った料理が味わえると人気。寿司や会席はもちろん生しらす丼、生サワラ丼、淡路島牛丼などご当地料理の種類も豊富
淡路島めぐり丼:1870円
淡路島牛丼に生しらす丼(生しらすの時期以外はシラス丼)、生さわら丼のセット。どの丼もお茶碗サイズで、一度に全部の丼を味わえる。サラダ、みそ汁、漬物が付き
淡路島特撰牛丼:1760円
淡路牛と島のタマネギを甘辛い自家製和風タレで煮込んだ淡路牛は、とても柔らかで、口の中でとろけるような旨さ。アナゴの照り焼きとハーフ&ハーフの牛あな丼2310円もオススメ
DATA

兵庫県南あわじ市広田広田528-1
TEL0799-45-1019
営業時間:11:00〜14:00
17:00〜20:30(LO20:15)、
土日祝は11:00〜20:30(LO20:15)
定休日:なし
http://www.matsuba-sushi.com

ご主人と女将さんとお別れして、再びバイクを走らせます。やばい、もうお腹が限界。次のお店までなんとか消化しないと。 ここまでは淡路島の東海岸沿いを走っていたけど、ここからは淡路サンセットラインと呼ばれる西側の県道31号を走ります。ちょっと南国風の東海岸と違い、西側は昔ながらの日本の海岸沿いの道って感じ。この雰囲気の違う2つの海岸沿いを走れるのも淡路島の魅力の一つ。

そんなことを考えながら走っていると、最後のお店に到着。お食事処 お多福さんです。ご主人自らが厳選した淡路島の食材を使ったお料理が、大衆食堂感覚で食べられると評判のお店です。ご主人曰く「せっかく淡路島に来てもらったんやから、島のおいしいモンを食べてほしいやろ」と。

そのお多福さんの看板メニューが生サワラ丼です。この五色浜周辺は昔からサワラ漁が盛んだったそうです。そこで捕れた生のサワラを使ったのが生サワラ丼。

さっそく生サワラ丼を注文すると、ご主人が立派なサワラ1匹を捌きはじめます。で、捌いた身を、今度は炙りだし。「サワラってこの皮のと身の間が一番うま味が凝縮している」とご主人。このうま味が凝縮している皮を炙りだすと、店中にその香ばしさが。注文を聞いてから一つ一つサワラを炙るそうで、めちゃ手間がかかりそう。でも、そこもご主人のこだわり「手心、気心、淡路島」だそうです。う〜ん、たまりません、早く食べたい。

待つこと5分ほど、出てきた生サワラ丼は捌き立て&炙り立ての切り身がたっぷりで、その上に山イモのトロロ、刻み海苔とかの薬味でトッピング。では、いだきま〜す。えっ、身が口の中でとろけるような感じ。さっぱりとした甘味で、まるでマグロの中トロみたい。タタキと違って水で締めないから、炙った香ばしさもそのまま。さらに少し味の付いたトロロとの相性も抜群で、生サワラに合わせた特製醤油をかけるとさらにうま味がアップ。本日3杯目(本当は4〜5杯目)なのにペロリといけちゃいます。ご馳走様でした。

お食事処 お多福

魚などご主人自らが選んだ淡路島の食材を、気軽に味わえると人気の大衆食堂。看板メニューの生サワラ丼をはじめ、名物のたこぶつ、かまじゃこの天ぷらなど、どの料理も絶品。味にうるさい地元の人からの評判も高い

DATA

兵庫県洲本市五色町都志174-1
TEL0799-33-0341
営業時間:11:00〜21:00
定休日:不定
http://awaji-otafuku.com
サワラあぶり山かけ丼:1300円
地元鮎原米のご飯に、生サワラがたっぷりの看板メニュー。注文を聞いてから皮を炙るサワラは、旨味が凝縮されて絶品。山イモのトロロとの相性も抜群で、お好みで特製醤油をかけて食べる

生しらすにはじまり、淡路牛、生サワラを堪能した今回のうまいもん。でも、これで終わりじゃありません。淡路島といえばグルメ以外にも温泉が有名。温泉ソムリエの私としては、最後はやっぱり温泉で締めたい。そういうことで美湯松帆の郷さんへ。目の前に明石海峡大橋や神戸明石の町並みが広がる露天風呂は、淡路島ツーリングの締めに最高の温泉。ちなみに1軒目の「道の駅 あわじ」さんで1000円以上の買い物をすると、ここの200円の割引券がもらえるので超お得!

美湯 松帆の郷

DATA

兵庫県淡路市岩屋3570-77
TEL0799-73-2333
営業時間:11:00〜22:00(最終受付21:00)
定休日:第1木曜(1、4、5、8月は無休)
入浴料:700 円
http://matsuho.com
淡路島へは阪神高速または山陽自動車道を経由して神戸淡路鳴門自動車道を南下。小型二輪までなら明石港〜岩屋港の定期船に乗船することも可。島内の移動は高速も便利だが、国道28号、県道31号などの海沿いの道を走るのが気持ちいい

※この記事は2020年BikeJIN9月号に収録されたものです。お店などの情報は当時のものです、ご了承ください。

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