[多聞恵美ルポ・大分県]弾丸フェリーで0泊3日! 日本一の〝おんせん県〞で名湯&温泉グルメ三昧!
温泉ランキング上位の地で名湯&ご当地グルメを満喫!
由布院温泉は、標高1583mの由布岳の麓に広がり、町全体が自然と調和してる、別府温泉とは違う雰囲気が楽しめる温泉地。全国の人気温泉ランキングで常に上位にランクインされて、〝東の軽井沢、西の由布院〞と言われるほどの人気観光地なんです。
そんな由布院温泉で、やっぱり立ち寄りたいのが温泉。町にあるほとんどのホテルや旅館で日帰り入浴が可能で、どこに入るか悩んだ挙句、私が選んだのが明治44年創業って言う由布院随一の老舗の「ゆふいん山水館」。ここの温泉の自慢はなんと言っても露天風呂。まるで絵画のような由布岳の景色が目の前に広がって、う〜ん、絶景かな! 思わず極楽、極楽って言ったしまいそう。大浴場などお風呂もいろいろあるけど、露天風呂だけで充分満足。
ゆふいん山水館
大分県由布市湯布院町川南108-1
TEL0977-84-2101
営業時間:日帰り入浴12:00〜16:00
入浴料:700円(フェイスタオル付き)
定休日:なし
http://www.sansuikan.co.jp/
温泉に入ってリフレッシュもしたし、次はお待ちかねのお昼ご飯。で、由布院温泉でオススメなのが「ゆふいん山椒郎」。新江憲一さんって言う、JR九州のななつ星の料理監修なども務めた有名な料理人の日本料理のお店で、開店からお客さんが並ぶほどの人気。その新江さんがこだわる由布院野菜や豊後牛とかの地元の旬の食材を使った料理がとても評判なんです。私が頂いたのは合わせ箱って言うランチメニュー。出てきた合わせ箱は、木の箱に入った見るからに楽しそうなお料理。それでは頂きま〜す! ドキドキしながら蓋を開けて、まずは一つ目の感動。野菜やお肉など1品1品がすごく美味しそうな色をしていて、それが箱の中に詰まっていてすごくキレイ。で、ひと口頂いて2つ目の感動。う〜ん、美味しい! 当たり前やけど、トウモロコシがトウモロコシらしく、ニンジンがニンジンらしい味をしている。蒸し時間とか食材の特徴に合わせて、1品づつ下ごしらえする「料理は化学」って新江さんの言葉にも納得。けっこう量もあったけど、ペロリと完食。ご馳走様でした。ちなみに店内で食べるのもいいけど、オススメはテラス席。目の前に広がる由布岳と町の景色を眺めながら頂く旬の地元食材を使ったお料理は、由布院ならではの贅沢。折角由布院温泉まで来たんだから、少しぐらい待ってでも、由布院温泉でしか味わえない料理を食べたいと言う意味でも、オススメのお店です。
ゆふいん山椒郎
住所大分県由布市湯布院町川上2850-5
TEL0977-84-5315
営業時間:11:00〜15:00(LO14:00)、18:00〜22:00(LO21:00)
※ 夜はコース料理のみで要予約
定休日:水曜
まだ、お昼を少し回ったところ、時間もあるので由布院温泉の町を散策することに。まずは由布院駅からすぐの湯の坪街道を散策。ん? ゆふいんサイダー!? 飲まなきゃダメでしょう。あれっ、地酒!? 買わなきゃダメでしょう。この湯の坪街道はいわゆる観光通りで、いろんなお店があって、歩いているだけでも楽しい。取材を忘れて、完全に気分は温泉客。
湯の坪街道の楽しそうな店に後ろ髪を引かれながらも、少しバイクを走らせて今度は「金鱗湖」へ。
金鱗湖は湖底から清水と温泉が湧き出る、由布院温泉の定番の観光名所。秋から冬にかけて早朝など、湖面にかかる霧がとても幻想的だそうです。今は夏でしかも昼間ってことで霧は見られなかったけど、自然に囲まれた湖は神秘的。金鱗湖の周辺の散策路を歩いていると、神社やお店などここにも楽しそうな観光スポットもいっぱい。で、ちょっと興味をそそられたのが「下ん湯」って言う温泉。無人の公衆浴場で、なんと男女混浴。料金箱に200円入れて、勝手に入るんだけど、さすがに女子ひとりやと、ハードルが高いので今回はパス。よく見ると地元の人しか利用できない公衆浴場もあって、さすが〝おんせん県〞大分の由布院温泉って感じ。
金鱗湖
DATA大分県由布市湯布院町川上1561-1
TEL0977-84-3111
(由布市商工観光課)
※この記事は2016年BikeJIN10月号に収録されたものです。お店などの情報は当時のものです、ご了承ください。