[多聞恵美ルポ・大分県]弾丸フェリーで0泊3日! 日本一の〝おんせん県〞で名湯&温泉グルメ三昧!
07年から連載がスタートした同コーナーもついに連載100回目を迎えることに!
この記念すべき100回目に向かった先が九州は大分県
源泉数&湧出量ともに全国1位の大分県は日本一の“おんせん県”
なかでも別府温泉&由布院温泉は、大分県を代表する温泉地
名湯から温泉グルメまでおんせん県の2大人気温泉地へ
さんふらわあの弾丸フェリーを使って現地0泊の弾丸ツーリング!
潮風と海景色が気持ちいい大分の朝を走る!
思えばこの連載がスタートしたのが、今から10年ほど前。当時20代前半だった私も、今では立派なアラサー+α。いや〜、月日の流れの早さにほんまビックリしますわ。と言うわけで、今回は連載100回目記念&ご褒美企画としまして、いつもより遠方のスペシャルでお送りします。目的地は日本一の〝おんせん県〞で有名な九州は大分。しかもフェリー「さんふらわあ」で現地まで行く、なんとも楽ちん&贅沢なツーリングです。では早速、行ってきま〜す。
関西から九州までのさんふらわあは、大阪〜別府と神戸〜大分、そして大阪〜志布志(鹿児島)の3つの航路があるけど、今回利用したのは神戸〜大分航路。夜に神戸を出発して、次の日の朝に大分へ到着、そしてその日の夜に大分を発つ〝弾丸フェリー〞。よく考えるとさんふらわあに乗るのは小学校以来なんで、ちょっとワクワク。
まず乗船して驚いたのが、船内の豪華さ。展望浴場はあるわ、レストランのバイキングはあるわで、ちょっとしたホテルなみ。部屋も相部屋(ツーリスト)から個室までいろいろ。ちなみに神戸〜大分航路を選んだのは、プライベートベッドという相部屋やけど、カプセルホテルみたいなプライベートな空間が確保できる部屋なんです。とにかく船の中は快適そのもので、他にもいろいろ紹介したい所があるけど、次の日に備えて、そろそろお休みさせてもらいます。
う〜ん、よく寝た! 朝風呂、バイキングの朝食を済ませて下船の準備をしていると、船内アナウンスが響きます。
朝6時20分、大分港に到着。いざ九州に上陸。大分港から海沿いの国道10号を走って別府温泉へ。フェリーの中で充分に寝たので気分も爽快。しかも国道10号は片側3車線で走りやすく、う〜ん、景色と潮風が最高〜! なんて思っているうちに早くも別府温泉へ到着してしまいました。
別府温泉と言えば、忘れていけないのが、やっぱり「べっぷ地獄めぐり」。このべっぷ地獄めぐり、地下から噴出する噴気や熱泥、熱湯などを利用した地獄って言われる7カ所の源泉を巡る、日本一の源泉数を誇る別府温泉ならではの観光名所。好きな地獄だけを見ることもできるけど、折角なので7カ所全部回ったるでぇ。
うわっ、温泉が赤っ! こっちの地獄は泥湯やん。あっちにはワニまでいてる。次の間欠泉が噴き出すまで、あと何分ぐらい!? 地獄蒸し焼きプリンや極楽饅頭とかの温泉グルメもめちゃ美味しそう。普通2〜3時間かけて7カ所を巡るところを、今回はスケジュールの都合で1時間ちょっとで見学。まさに弾丸フェリーならぬ、弾丸ツーリングで7つの地獄を制覇です。
べっぷ地獄めぐり
DATA
大分県別府市鉄輪559-1
TEL0977-66-1577(別府地獄組合)
営業時間:8:00〜17:00
定休日:なし
共通観覧券:2000 円
http://www.beppu-jigoku.com/
そして、次の目的地・由布院温泉へ向かって再び出発!
別府温泉から由布院温泉を結ぶ県道11号は、やまなみハイウェイと呼ばれる、九州を代表する人気のワインディングロード。
やまなみハイウェイ
別府温泉側の峠道を抜けると、目の前に現れる雄大な由布岳の景色に思わず感動。この道を走るだけでも九州に来る価値あり。
残念なのが、やまなみハイウェイ沿いにある「狭霧台」という展望台が、4月の熊本地震の影響で閉鎖されていたこと(2016年8/9現在)。大分も被害が出たと聞いていたけど、実際に目にするとちょっとショック。でも大丈夫、由布院温泉も被害が出たそうだけど完全に復興済み。それに、さんふらわあの人たちも言っていたけど、バンバン観光に行くことが一番の復興支援だって。
※この記事は2016年BikeJIN10月号に収録されたものです。お店などの情報は当時のものです、ご了承ください。