【天気のミカタ】9月の北海道はもう“秋”？

9月はBikeJIN祭りが行われます
場所は北海道・白老町！
今の時季の北海道は関東や近畿の人からすると
体感的にはもう「秋」という気温に……？

（BikeJIN236 2022年10月号より抜粋）

朝の気温は、東京で言うと10月並みのことも……

今回のテーマは北海道です。ライダーなら誰もが憧れる聖地と言ってもいいかもしれません。かく言う私自身、バイクに乗り始めた頃から一度は走ってみたいと夢を抱きつつも、スケジュールや費用の面から未だに一度も走ったことがありません……。　え？　なんで9月のこの時季に北海道の話かって？　そりゃ培倶人祭りが北海道の白老町で行われるからですよ！

このコラムは、編集部の方と「次はなんの話しましょうね〜」と毎回相談をしながらテーマを決めているのですが、今回は「培倶人祭りがあるから北海道の9月の天候について書いてくださいよ〜」という指令を受け、なんともこの雑誌ならではのテーマ選定になりました。

さて北海道と言えば、その広大な土地とどこまでもまっすぐに伸びる道、本州ではなかなか見られないような牧歌的な景色が最大の魅力なのでしょう（ここまで小杉の妄想）。加えて真夏でも本州より涼しいという点もライダーが集う魅力の一つと言えるかと思います。もちろん条件が揃ってしまえば北海道でも暑くはなりますが、真夏は35℃近い暑さが当たり前の関東や近畿の人からしてみれば十分涼しい中を走ることができるかと思います。

ただ「真夏でも涼しい」ということは、真夏を過ぎれば「涼しい」も通り越してしまいます。

例えば9月の最高気温30℃以上＝真夏日の日数（平年値）を比較すると、大阪は14・4日ですからまだまだ真夏日は当たり前。東京だって3〜4日に1回は30℃を上回る計算ですが、札幌ではわずか0・6日。そんな暑さの日は月に1日もあるかないかです。

また最低気温の平年値では、札幌ではもう15℃を下回るようになっていきます。この値は東京で言えば10月中旬並みです。完全に秋です。内陸の旭川では、昨年9月の中旬には最低気温5℃台という数字も観測されていました。

また9月の北海道はもう「西高東低」の気圧配置が現れることもあり、冷たい風が強く吹くようになり始めます。そんな日はメッシュジャケットの風通しの良さが恨めしいくらいになるかもしれません。

9月の北海道はこのように、本州の残暑から逃れられるというメリットもありますが、裏を返せば、装備を誤ると「寒い」くらいになる可能性もある時期です。まだこの原稿を書いている時点では、培倶人祭りが行われる頃の天気や気温がどうなるかはサッパリ分かりませんが、バイクで向かう方は装備を何パターンか用意して楽しんできてください。