1. HOME
  2. COLUMN
  3. [憧れの海外ツーリング]南米バイク放浪記⑤「ウユニ塩湖! ……その前に」

[憧れの海外ツーリング]南米バイク放浪記⑤「ウユニ塩湖! ……その前に」

この度、南米をバイクで旅をするという川田さん
初心者ライダーでバイクの運転はほぼ海外のみ
そんな人の南米バイク旅はどうなるのか?
「バイクで海外旅」ならではの疑問を解消しつつ、走ります!

BikeJIN2024年8月号 Vol.258掲載

みなさんこんにちは。 

只今、ボリビアのトゥピサという町におります。ボリビアと言えば、南米屈指の観光スポットであるウユニ塩湖! 

もちろん行ってきました。が、今日はそのウユニ塩湖に行く前のお話しです。 

アルゼンチンからチリに入国し、チリの『サンペドロ・アタカマ』という町でテントで2泊した後、ボリビアの国境へ向かいます。 

標高4500mの国境。キャブレターの不調と闘いながら(空気が薄いため)、なんとか登りきってチリの出国を済ませ、ボリビア側の入国も完了。そして、ここからはボリビアの自然保護区。入場料150ボリビアーノ(約3300円)を支払います。 

ここは、ツアーで訪れる観光客も多く、美しくカラフルな湖なども多い事から『宝石の道』とも呼ばれます。ここからは、4500m〜5000mのアップダウンを繰り返しながら進んで行きます。

まず最初の見所が『Lagunab lanca(ラグナ・ブランカ)』。スペイン語でラグナ=湖、ブランカ=白。読んで字の如く白い湖。 中々の絶景。というか、ここまで来ると360度どこを切り取っても絶景。進んでは写真を撮って、を繰り返し進んで行きます。

そして……なんと温泉!!!

1週間のキャンプ生活を続け、久しぶりのシャワーの代わりがコレは嬉し過ぎます。果てしなく広がる絶景の中、身体が溶けたかと思う程リラックスした後、再び走ります。

標高4300mの、絶景に囲まれた中で温泉に浸かるというのは、格別という言葉ですら物足りないくらいの極楽。入湯料約130円

暗くなるギリギリで、中継地点となる小さい村に着き、ベッドで寝られるという事で久しぶりに宿で2泊する事にしました。翌日はなんとしても、この峠を越えないといけない。標高4500mを超えるので、途中でキャンプをするには寒すぎます。が、絶景スポットが多い場所で写真もいっぱい撮りたいし、寄り道もしたい。という事で時間との勝負です。『Lagunacolorada(ラグナ・コロラダ)』。フラミンゴが泳いでるピンクの湖。リフレクションが綺麗でした。『Lagunacachi(ラグナ・カチ)』。まるで絵の様な山肌。個人的に一番気に入った景色でした。

その後も、あちこち寄り道しながらほぼ飲まず食わずで走ります。それにしても道が悪過ぎる。鬼のようなコルゲーションや、深い砂地。何度も転びそうになりました。

絶景に感動しては悪路に泣かされての繰り返し。後ほど「そこはバイクで走るには道が悪過ぎる」と現地民に言われた程。チリからボリビアに抜けるライダー達が、こぞってこの道を避けていた意味を理解した。が、その分有り余る絶景を堪能できた

妥協せずに、行きたい所は全部周った後なんとか峠を下りきり、ウユニ塩湖近くの町『ウユニ』を目指します。絶景と悪路でアドレナリン全開で朝から飲まず食わずで走り周りましたが、気温が落ちてきて、体力的にも気力的にも限界を迎えた所で『ビージャ・アロータ』という町を見つけ、倒れ込む様に宿に入りました。

さて、次回は今回の最大の目的地でもある『ウユニ塩湖』でのツーリングの様子を、紹介させて頂こうと思います。お楽しみに!

川田貴史
昭和63年生まれ。10代、20代前半はテニスコーチをしながら、アマチュアのテニス選手として活動。その後、海外放浪旅に魅了され、31歳より旅中心の放浪生活中

関連記事