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【エンジンオイルの超基礎知識②】エンジンオイルはなぜ交換が必要?

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エンジンオイルの基礎知識
読んで得するお役立ちコラム

(※vol.257 2024年7月号参照)

エンジンオイルは走った分だけ劣化が進む

エンジンオイル交換が、重要なメンテナンスであることは知っているだろう。その理由は、走行することでエンジンオイルが劣化し、必要な性能を失うからだ。劣化したエンジンオイルは、エンジン本来の性能を発揮させられず、保護性能が落ち最悪の場合はエンジンを壊す。

そこで気になるのがエンジンオイル交換のタイミングだ。一般的にエンジンオイルの劣化は徐々に進行するので、どこで必要な性能を失ったかを感じ取るのは難しい。簡単かつ確実なのは“何㎞走行ごとに交換”という距離管理を行うことだ。

では、何㎞で交換すればいいのかという話だが、エンジンオイルが劣化する度合いは、走り方や使用条件で大きく変わるので、交換までの最適な走行距離を一概に示すことはできない。だが、信頼できるメーカーのエンジンオイルであれば、5 0 00㎞毎に交換しておけば、まず問題は起きないと考えていいだろう。

しかし、シフトタッチの悪化を感じたら、距離に関係なくエンジンオイルの交換を勧める。シフト操作に必要な力が明らかに大きい、シフト操作の感触がハッキリと硬質になった等の症状が出た場合、エンジンオイルの劣化が原因である可能性がある。エンジンオイルを交換しても症状が改善しない場合、なんらかの故障が考えられ、その原因特定にも繋がる。なんにせよ早めの交換は、エンジンにとってメリットしかない。

【原因1】水分の混入

エンジンオイルに水分が混ざると、性能が落ちる。トラブルにより外部から水分が侵入する場合もあるが、正常に動いていてもエンジン内部には水分が発生してしまう。エンジンは、稼働中は何百度という高温になり、停止中は外気温近くまで温度が下がる。そうした温度変化により、エンジン内部で結露が発生してしまうからだ

【原因2】未燃焼ガスによる希釈

エンジンはガソリンを燃やして動いている。だが、どうしても燃えきれないガソリンが出てしまい、これを未燃焼ガスと呼ぶ。未燃焼ガスはピストンとシリンダーの間をすり抜け、エンジンオイルに混入。エンジンオイルを希釈してしまうのだ。走行距離を重ねることで、エンジンオイルはどんどん薄まり、本来の性能を失ってしまう

【原因3】スラッジの発生

エンジンオイルの役割のひとつに、エンジン内の洗浄がある。そのエンジンオイルが洗い流し、オイル内に発生する汚れを“スラッジ”と呼ぶ。スラッジはガソリンの燃焼によって生まれるカーボンや、部品が擦れ合って出る金属片。エンジンオイルの成分が劣化したものなどが主。スラッジが増えると、エンジンオイルの性能は低下する

ポリマーのせん断による粘度低下

エンジンオイルは、ベースオイルに添加剤を加えて作られている。ベースオイルは原油から精製し抽出され、加工法の違いで鉱物油、合成油。全合成油に分けられる。添加剤とは、エンジンオイルに必要な性能を持たせるため、ベースオイルに配合する化学物質のこと。エンジンオイルは粘性を保ち、金属に密着することが重要。安価に粘性を上げる添加剤にポリマー(高分子化合物)があるが、ポリマーは高温になると分子結合が切れる“せん断”を起こす。せん断したポリマーは粘性を失う。だから、A.S.H.のエンジンオイルは、ポリマー不使用で長寿命!

A.S.H.
PSE MOTO-SPEC
A.S.H.のエンジンオイルはノンポリマー
だから長期間使っても性能が落ちにくい!

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