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【カタナ専門ショップ・ユニコーン⑩】カタナ乗り入門、ユニコーン「無料問診サービス」

専門的二輪車の世界には道を突き詰める楽しさあり!
スズキ・カタナシリーズのスペシャリストとして活動する横浜市のユニコーンジャパン
その代表を務める池田隆さんは極めて豊富な経験と知識を持つ世界最高峰の“刀職人”だ

(BikeJINvol.241 2023年1月号より抜粋)

前回は、「ゴム部品がもっとも長持ちする温度は8℃前後」なんて話題を取り上げましたが、レジェンドバイクの寿命を延ばすコツは温度管理ばかりではありません。例えば「定期的にエンジンをかけて乗ってあげる」なんてことも、良好な状態を保つことにつながります。

また、旧車に限った話ではありませんが、フロントフォークのインナーチューブは錆が発生しやすく、できた場所が悪いとフォークオイル漏れの原因にもなります。ユニコーンジャパンではGSX1100Sカタナ用のインナーチューブをリプレイスパーツとして製造販売していて、2本セットで2万4530円とかなりリーズナブルに設定してあるのですが、それでもインナーチューブ交換となればそれなりの修理金額が必要になります。

でもインナーチューブの錆は、グリススプレーなどの油分があるケミカルで表面に膜をつくってあげるだけで、かなり発生を抑止することが可能。せいぜい1週間に一度、僅か数十秒の手間を習慣化することで、何万円もの費用が抑えられます。

愛車の保管時に、フロントフォークのインナーチューブを油分のあるスプレーで定期的に拭くと、錆の発生を抑止できる可能性が増える。旧車オーナー以外もぜひ実践したい!

このように、“点検”に近い作業をマメにしてあげるだけでも、旧車の寿命は意外と延びます。これはどんなバイクにも共通していることですが、旧車の場合は整備や修理のために必要な部品の確保が難しいことも多いので、現在使われている部品を長持ちさせるということの重要性はより増します。

もちろんそれと同時に、これまでお話ししてきたように専門店などでレジェンドバイクに対する正しい知識を得ることも、長く乗るためにはとても大切。だからユニコーンでは、カタナシリーズに関する「無料問診サービス(初診)」も実施しています。これは、前日までに予約の電話をいただき、当日に当社までカタナを自走してきていただいたオーナーに、愛車がどのような状態にあるのかをお伝えして、今すぐ必要な整備や修理、近い将来に予定しておいたほうがいい整備項目などを、無料でレクチャーするというもの。これを受けたからといって必ずユニコーンでその後の整備をしなければならないというわけではなく、問診を参考に他のショップに整備を依頼するとか、自分で整備するなどの方法を選択していただいても構いません。

ユニコーンジャパンでは、カタナ純正パーツを会員制オンラインストアでも販売。自社パーツは誰でも購入可能だが、無料会員登録でお得なサービスあり!
カタナシリーズの無料問診サービス(初診)に関しては、ユニコーンジャパンのウェブサイトにも掲載されている。予約は電話(045-786-0972)で

逆に、新たにカタナを手に入れたけど他のショップで整備を断られたとか、引っ越しなどでこれまでメンテナンスなどをしてもらっていたショップに通えなくなったなどの理由で、愛車のカタナを整備するショップに困っているなら、メンテナンス&サービスは有料会員制ではあるのですが、我々にご依頼いただくことも可能です。とくに最近は、その当時のバイクを整備できるスタッフが高齢で退職されたとか純正パーツが入手できないなどの理由で、旧車の整備を断る大手のショップも増えているようです。その点、ユニコーンジャパンはカタナに関しては世界一を自負するノウハウを有していますし、純正パーツのストックもありますし、リプレイスパーツもたくさん製造しています。カタナに関することなら、何でもご相談ください。

ただし整備については、新たなお客様の受け入れをいつまで続けられるかは不明。というのも我々がストックしているパーツは、これまで車両をご購入いただいたお客様や整備などを依頼されてきたお客様に、最優先で供給すべきと考えているから。廃番パーツのストックが減れば、新規のお客様を受け入れることをお断りしなければならない日が来るかもしれません。

ですから、カタナの整備でお困りのオーナーがいらっしゃったら、まずは早めに無料問診サービスをご活用ください。

ユニコーンジャパン代表:池田隆さん
85年にスズキ専売店「神戸ユニコーン」を創業し、徐々にカタナシリーズのパーツを開発。94年に神戸から横浜に移転し、自社生産カタナの販売などで注目を集めてきた

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