地元ライダーが教える広島ツーリングスポット「広島に来たら食べてほしい!ご当地らーめん3選」
(BikeJIN 2023年3月号より抜粋)
ツーリング中、やっぱり食べたいのがその土地のグルメ
中でも、らーめんは美味しいし温まるし
冬のツーリングにぴったりですよね!
広島のご当地らーめんの中でもぜひ食べてほしい
広島つけ麺、広島汁なし担担麺、尾道らーめんを紹介します!
人気グルメ、らーめん。スープや麺、食べ方などでその土地らしさが出てきますよね。今回は「THE 広島!」と私が感じるご当地らーめんを3つ紹介します。どれも冬のツーリングにぴったりですよ。
まずは広島つけ麺。広島市街地や県南を中心に、提供しているお店が多いです。広島つけ麺専門のチェーン店もあるほど、盛り上がっているんですよ。広島つけ麺は、冷たい中華麺を冷たいつけダレでいただきます。「冷たいメニューなのに、冬のツーリングにオススメなの?」と思うかもしれません。実は、つけダレが旨辛なのです! 真っ赤なつけダレは、唐辛子がたっぷり入った証拠。食べ進めると、辛さで汗がにじむほど、身体があたたまるのです。辛いものが苦手な人も、安心してください。注文時に好みの辛さを指定できるお店がほとんど。それでも、広島つけ麺を食べるときには、いつもよりちょっと辛めにチャレンジしてほしいところです。私も辛さは得意な方ではありませんが、広島つけ麺を注文するときは10段階中、2辛か3辛くらいをチョイスしています。注文すると、ゆでたキャベツ、ネギ、チャーシューなどが乗った冷たい中華麺と、ごまがたっぷり浮かんだ真っ赤なつけダレが運ばれてきます。お野菜たっぷりなのも嬉しい! 麺と具にしっかりつけダレを絡ませていただきましょう。食べてみると、まさに「旨辛」、辛いだけでなく、出汁の旨味やごまの香りがたまりません。しっかり味わいながら食べたくなる、絶妙な辛さなのです。ゆでたキャベツの甘みがまた、旨辛のつけダレによく合います。
ふたつめは、広島汁なし担担麺。こちらも、男気あふれる広島のイメージにぴったりの、辛い系メニュー。広島汁なし担担麺専門のチェーン店も多くあるほか、ふつうのらーめん店でも、いちメニューとして提供しているお店も多く、地元で人気なんです。広島つけ麺とはまた違った辛さが楽しめますよ。温泉卵とごはんをセットで注文するのがオススメです。細い中華麺に、そぼろ肉とネギが乗って登場。器の底の方にタレがすでに入っています。食べる前に、温泉卵を投入し、たれが絡むよう、しっかり混ぜましょう。一口食べると、まず感じるのは、魚介系の旨味。そしてそのあと、しびれるような辛さ「シビ辛」が、ブワーっとやってきます。唐辛子と山椒が織りなす複雑な辛さが細麺に絡んで、ネギの香りと相まってめちゃくちゃ美味しいのです。そして、通は麺を食べきっておしまい、とはなりません。そう、ごはんを投入し、再度、混ぜ混ぜ。余ったタレは、ごはんにもよく合います。
最後に紹介するのは、尾道らーめん。人気のご当地らーめんなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。名前の通り、県南東部に位置する尾道市を中心に食べられているらーめんです。特に、市中心地にはたくさんのらーめん店がありますよ。特徴は、大粒の豚の背脂がたっぷりと浮かんだ、しょうゆベースのスープ。ぽこぽこと背脂が浮く見た目のインパクトがすごすぎて、「オイリーなのかな、食べきれるかな」と感じるかもしれませんが、スープは澄んですっきりとしていて、素朴でとっても優しい味なんです。見た目とのギャップにやられますよ。ぷるぷるの背脂からコクが出ていて、れんげでスープを何度も飲んでしまうほどの美味しさ。ストレートの細めの麺とも、相性ばっちりです。お持ち帰り用を販売している店もあるので、見つけたらお土産にもぜひ!
広島つけ麺、広島汁なし担担麺、尾道らーめん、どれも美味しく個性あふれるご当地メニューです。ぜひツーリングの折には食べてみてくださいね。