【バイクライフ計画】秘境駅を訪ねたい
鉄オタのツーリングスタイル
温泉めぐり、うまいもの探しなどツーリングには人それぞれに楽しみ方がある。鉄オタのボクの場合は、秘境駅や廃線を訪ねてツーリングをすることが少なくない。喧噪の都会とは正反対の静寂の世界にポツンとある秘境駅を目の当たりにすると、あまりの寂しさに心が躍る。人の気配を感じるのは駅に列車が到着したときだけ。でも乗り降りする客はひとりもいない。列車が行ってしまえばまた風の音だけに包まれる。そんな秘境駅へのアクセスがまた楽しい。大半が人里離れたところに佇んでいるので、道も簡素だ。クルマ1台がやっと通れる程度の幅しかない道も、バイクでなら問題なく進める。中にはバイクで行くことができない秘境駅もあるけど、列車や徒歩で行く手もある。そんな秘境駅と同様に廃線や廃駅も哀愁があっていい。ツーリングで非日常を味わいたいなら、秘境駅めぐりは最高なのだ。
[静岡県]大井川鉄道 井川線奥大井湖上駅
~鉄橋を渡ってしか行けない~
接岨湖上の半島の先端にある駅は、接続する道が1本もなく、レインボーブリッジと呼ばれる赤い鉄橋上の歩道を湖上散歩して行くことになる。かなりスリリングな行程だ。対岸に駐車スペースがあるので、そこにバイクを留めて行ける
[福島県]日中線 熱塩駅(廃駅)
~欧風駅舎は近代化産業遺産~
喜多方駅~熱塩駅間のわずか11.6㎞を結んでいた日中線が廃線となったのは1984年。終着の熱塩駅は熱塩温泉の玄関口としてかつてにぎわった。欧風駅舎は現在、日中線記念館となっていて、転車台跡やキ287とオハフ61などの車両も保存されている
[長野県]飯田線 金野駅
~山間の谷にひっそり佇む~
観光列車「飯田線秘境駅号」が運行されるほど飯田線には秘境駅が多い。金野駅もそのひとつで、秘境駅ランキングで堂々の6位に入る。最寄りの集落からは約3㎞の狭い山道を下る。人には会わないけどサルには遭遇
[長野県]飯田線 中井侍駅
~天竜川を間近にする崖にある~
長野県南部、天龍村の奥地にある集落が中井侍だ。お茶の生産が盛んで、山の斜面に茶畑が広がる。そんな茶畑の中をつづら折りの道で下ると、天竜川の手前に中井侍駅がある。2軒の人家が隣接しているが乗降客はなし
[千葉県]いすみ鉄道 久我原駅
~房総半島内陸部にある林間の秘境駅~
首都圏のツーリングエリアとして人気の房総半島にも秘境駅がある。城下町大多喜に程近いいすみ鉄道久我原駅がそうだ。297号、465号と2本の国道に挟まれているけど、駅に通じる道は狭く、利用客も2、3人程度しかいない