セローは最良の旅仲間「メンテのチェックがてらプチツーリング」
2019年末、セローがおよそ35年の歴史に幕を下ろした
初登場時には軟弱バイクなどと揶揄されたりもしたけれど
結果的には多くのファンを獲得し、驚異のロングセラーモデルとなった
ファンのひとりとしてボクも23年間、旅の相棒として乗り続けている
イベント訪問を兼ねて富士へプチツーリング
Writer
モーターサイクルジャーナリスト
栗栖国安
子供のころから旅好きで、鉄道もバイクも旅を楽しませてくれるものだと考えて付き合っている。所有するバイクは現在3台。そのうち高速道路を走行できる唯一のバイクがセロー225WEである。著書に『バイクで行く廃駅・廃線めぐり』(山と渓谷社)がある
あまりの暑さに夏の間ほとんど乗らずにいたセローですが、そろそろ走ってあげないと駄々をこねてしまいそうなので、とりあえずエンジンオイル交換をしました。その後、ドライブチェーンやワイヤー類の調整、注油を行うなどひと通りのメンテナンスをしました。我が家にはガレージなんていう立派なものはないので、駐車スペースの日陰で汗だくになって作業しました。
これでツーリングの準備はバッチリ! というわけで、残暑厳しい中ではあったのですが、河口湖方面へプチツーリングしてきました。なんで河口湖なのかというと、予報では気温が30度程度で天気もなんとか持ちそうだったからです。それともうひとつ、河口湖に程近いふじてんリゾートで、恒例の2りんかん祭りEASTが開催されていたので、イベントの様子を見るのも目的でした。
朝早く目が覚めてしまうくせに動き出しは遅いという健全な生活を送っているので、9時に出発。そそくさと中央道に乗って制限速度で河口湖を目指しました。23年目のセローは相変わらず快調に微振動を伝えながら走ります。1時間ちょっとで河口湖ICを降り、約15分後、多くのバイクと共にイベント会場に到着しました。途中でイベント会場を後にするバイクとたくさんすれ違いました。みなさん早朝から活動しているようでなによりです。
2りんかん祭りに来たのは初めてだったのですが、ブースも所狭しと並んでいるし、来場者数もかなりあって大にぎわいでした。文字どおりお祭りという雰囲気で気分が高揚します。ひと通りブースを見て回った後、顔見知りの方々と立ち話したり、記念写真なんか撮ったりして3時間ほど過ごし、ツーリングを再開しました。
往路は高速道路を一気に走ってきたので、帰路はのんびり下道を走ります。山中湖から道志みちというルートもあるのですが、休日はクルマやバイクがいっぱいなので、都留から県道35号を利用しました。僕はこの道をよく走るのですが、大体空いてます。セローにはちょうどいいペースで走れるので、ツーリングしてる感が味わえて爽快です。水分補給休憩を入れながらひとりのんびり走るのは至福の時間でした。
そのまま津久井湖から相模原と抜けようと思っていたのですが、雲行きがあやしくなってきたので急遽、相模湖ICから中央道に乗り帰宅しました。燃費は約37㎞/Lでした。
およそ1カ月ぶりのセローでのツーリングでしたけど、まだまだ元気に走れることが確認できました。でもブレーキの効きがちょっとばかり甘くなっているようなので、近々ブレーキ周りの点検と、サスペンションのオーバーホールをしようと思っています。