【バイクビギナー必読】ツーリング中における心の整え方
バイクに乗る際、車体、身体とともに大事なのが“心”
初ツーリングでそれを痛感した編集部・カザマ
整った心でバイクに乗るにはどんな準備をすればいい?
本誌お馴染みのマヒトさんに、そのヒントを聞きました
豊富なライド経験から、迷えるビギナーに助言をくれた
マヒトさんが考える“整う”とは?
マヒト的安全運転の3カ条
① 自分のルーティンを作るべし
② 操作系統をアジャストするべし
③ 人としての優しさを持つべし
教えてくれた人
マヒトさん
各種メディアやイベントなどさまざまな場所で活躍するライダー。バンド「HALFWAY BOYS」のボーカリストとしても活動
カザマよ! 心を整えるために、まずは大きく深呼吸せヨ!
コノ原稿を書く2週間ほど前のコト。連載ページ担当編集カザマルから一本のメールが届いた。読んでみると“バイクに乗る時の心の整え方”を書いて欲しいとのコト。「いやぁコレは参った」。ともすれば「BikeJINの中で一番整っていないカモ知れない俺にソレ聞く!?」と言いたくなる難問ダ。そんな俺が思うトコロで良ければ読んでみて欲しい。
俺が思うバイクに乗る時の“整う”とは、“準備が出来ているかどうかを確認するコト”。バイクに乗るというコトは、只の一般人が一気にスーパーマンになるコトを意味する。もしアナタが、突然使いこなせないパワーを身につけたとした時に、ソノ有り余るパワーを身勝手に使うだろうか? 恐らくそうはしない筈ダ。もし「ワシ無敵だから、文句があるなら掛かって来いよ」みたいな考え方をしたとしたら、ソレはもうヒーローの力を持ったモンスターでしか無い。スーパーパワーを持った者は、理性的で他人を気遣える心を持っていないとならない、と俺は思っている。とは言っても聖人君子な人になれと言っている訳ではなく、人としての優しさを持ってバイクに乗って欲しいノダ。「そんな事ならいつもやってますよ」と考える人も多いかと思うが、コノ状態は案外簡単に崩れたりする。例えば腹立たしいコトがあった時、例えば悲しいコトがあった時、心が動揺している時にアナタは平常心でバイクに乗っているダロウか?
心の動揺は注意力を散漫にし、操作を雑にして思いも寄らない危険に遭うコトとなる。もしそんな状態でバイクに乗らなければならないのなら、Ignition keyを捻る前に大きく深呼吸をしてみるとイイ。身体中に酸素が行き渡るのをイメージできてから走り出すだけで随分と変わるモノダ。
そして、コレをマダ他人事で読んでいる人も、バイクに乗る為の準備に抜かりはないダロウか? バイクに乗っている時って、ほんの些細なコトが気になるコトがままアル。例えばアゴ紐締めたっけ? 家の鍵かけたか? ナビに目的地入力するの忘れたetc……。こう言った些細な気になるコトで注意力が散漫になるし、些細なコトダカラ“一度止まって(引き返して)確認”が出来ない人の何と多いコトか。こうならない様にするには、バイクに乗って走り出すマデのルーティーンを作るノガお勧めダ。確認グセが付きにくい人は、スマホにチェックリストを作ってソコで確認するとイイ。最初は面倒ダガ、その内ルーティーン化すれば当たり前になる。
それから、初心者の人はバイクの操作系(ブレーキ、クラッチ、スロットル、空気圧)を自分のライディングポジションにアジャストすると、立ちゴケが減るヨ。それから、バイクに乗る前に柔軟運動する(特に股割り(四股))。股関節を広げられると、ソレダケで足つきが2〜3㎝くらい変わるノデ必ずやるとイイ。同時に、低速でのバランスとスロットル&ブレーキ操作を人目の少ないトコで練習しよう。
素敵なバイクヒーローを目指して精進しておくれ。