【ツーリングガイド】飛騨・壮大な山並みと古都

飛騨の絶景峠道と古い町並みに浸る

飛騨市は岐阜県の最北端に位置し、北は富山県、南は高山市、西は白川村に接している。観光的には飛騨・高山とくくられることが多いが、平成16年2月1日に、古川町、河合村、宮川村、神岡町の2町2村が合併して飛騨市となっており、高山市とは別の自治体である。

飛騨山脈の山々に囲まれ、土地の93%を森林が占めている飛騨市は、美しい山岳ツーリングルートに恵まれたエリアだ。

日本の原風景が残る宮川地区・種倉棚田に続く国道360号を富山方面に向かい、国道41号にぶつかったら飛騨細江方面に戻るループのルートは爽快なワインディングロードだ。

近年、ツーリングにキャンプやトレッキングを組み合わせる人も増えている。僕も1時間以内なら山を歩くのも悪くないと思っている。天生峠の駐車場には登山道の入り口がある。珍しい動植物が生息しているという天生高層湿原までは1・5㎞程度なので、軽食を持ってランチタイムとして登ってみてもいいだろう。

飛騨古川の郊外に、お土産物と飲食が充実した「道の駅」が整備されて注目を集めている。

しかし飛騨古川の魅力は市街地に詰まっている。ぜひともバイクを停めて、古い町並みを散策してほしい。瀬戸川と白壁土蔵の古い町並みは、情緒豊かな景観で城下町らしさを残す。古い家屋や造り酒屋、古川祭の屋台を保管する蔵など、今も現役で活躍している。

飛騨古川まつり会館は祭体感施設。実際に使われている豪華絢爛な屋台などが展示されている。シアターでは4K映像を観覧できる。

まつり会館の向かいでは「三寺めぐり朝市が開かれ、スーパーには並ばない飛騨の野菜も並ぶ。

飛騨古川の瀬戸川沿いの散策は、絶対朝がオススメなのだ。

棚田と板倉の風景宮川町種蔵

石積み造りの棚田が広がる珍しい風景。点在する木造の建物は米や野菜を保存する板倉と呼ばれる倉庫。日本の里山風景が約1ヘクタールの中に納まっている。近くを流れる宮川は鮎釣りスポットだ

安峰山

気軽に自然を満喫できる山で、往復2時間半程度のトレッキングコース。山頂駐車場まではクルマやバイクでもアクセスできる。山頂からは古川盆地、御嶽、白山連峰、白木ヶ峰を見渡せる

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岐阜県飛騨市古川町上気多

天生峠・国道360号

国道360号を白川側から飛騨に入るとすぐに天生峠・県立自然公園エリアがある。天羽峠の駐車場に登山道入り口がある。もっともライトなコースは天生湿原までで1時間半程度で往復できる

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岐阜県飛騨市と大野郡白川村の境界

道の駅アルプ飛騨古川

国道41号沿いにある道の駅は周辺観光の情報収集に最適。産直野菜や地酒、特産品などを揃えるお土産店「飛騨産直市そやな」、飛騨ラーメンの「老田屋製麵所飛騨古川店」、郷土料理の「寄合所耕飛騨古川食堂」が軒を連ねる

飛騨古川まつり会館

古川祭は毎年4月19日、20日に開催される気多若宮神社の例祭で「起こし太鼓と屋台行事」はユネスコ無形文化遺産、国の重要無形民俗文化財指定の伝統神事。実際に使われる屋台を展示。4K映像による解説ムービーを上映中

ひだ森のめぐみ

多くの薬草が自生する飛騨市では、常時体験できる薬草ワークショップや薬草の展示販売、薬草茶の試飲を用意している

DATA

岐阜県飛騨市古川町弐之町6-7
TEL0577-73-3400
営業時間：10:00 ～ 16:00
休業日：年末年始
http://www.city-hida.jp/yakusou/

瀬戸川と白壁土蔵街

飛騨市役所無料バイク駐車場

飛騨市役所入り口に面したスペースに無料の2輪駐車場を完備。観光ガイドの配布場所にもなっている。古い町並みの散策前に入手しておこう

DATA

岐阜県飛騨市古川町本町2-22
TEL0577-73-2111

御菓子所 田の下

創業70年を迎えた老舗菓子店。白小豆と刻んだ栗の甘露煮を餡と一緒に炊いてバター生地で包んだ「山づと」は創業当時から変わらぬ味の銘品。3代目の慎一さんはライダー仲間

国民宿舎霜出荘

国道41号沿いの山々に囲まれた飛騨神岡の宿。冬はスキー客で賑わうロッジスタイルなのでライダーの使い勝手もよい。飛騨牛と山の幸を使った料理も絶品。コストパフォーマンスの高さもうれしい