【北海道ツーリング渡航ガイド】フェリー航路
さまざまある航路からベストなフェリーを選ぼう
北海道上陸作戦の基本といえるのは、近隣の港までバイクを走らせていき、そこからフェリーに乗ることだ。昔は青森港や大間港まで走ることを『自走』と呼び、フェリーに乗る距離をできるだけ短く、バイクで走る距離を長くすることがエライとされたものだが、もはやそれも時代遅れ。自宅から最寄りの港からフェリーに乗るほうが体力を温存できてスマートだ。
とはいえ、フェリー料金や乗船・発着時間などを考えると、最寄りの港からフェリーに乗ることだけがベストな方法ではない。寄り道もまたツーリングの醍醐味であるから、たとえば東京発だとしても大洗ではなく新潟や仙台を利用すれば、道中の旅も楽しめる。高速道路を使わず、あえて下道で2〜3日かけていくのも通の旅だ。
また、かつての方法である青森や大間まで自走する方法は、遠路はるばる北海道へやってきたという充実感をたっぷりと味わえるし、往路と復路を同じ旅程にする必要もないから、行きは青森まで自走、たっぷりと楽しんで疲れた帰りは一気に自宅に近い港までフェリーというのも良策だ。まずはフェリー航路をじっくり眺めてみよう。
❶太平洋フェリー
古屋・仙台・苫小牧を結ぶため、東海中部のほか北関東や南東北地域在住者も利用しやすい。船内の食事込みの『片道フルパック』などのユニークなチケットもある
名古屋↔仙台↔苫小牧名古屋↔苫小牧
乗船時間：約40 時間
運賃：1万1700円（きたかみC寝台）～5万1800円（いしかり／きそスイート）
バイク運賃：7800円（50㏄以下）～2万1200円（750㏄以上）
仙台↔苫小牧
乗船時間：約15時間20分
運賃：9000円（いしかり／きそ2 等、きたかみC寝台）～6万900円（いしかり／きそスイート）
バイク運賃：4600円（50 ㏄以下）～1万3400円（750㏄以上）
※いずれの航路も時期によって3 段階制の運賃になる
TEL050-3535-1163（予約センター）
TEL03-3564-4161（東京）
TEL052-582-8611（名古屋）
TEL022-388-8757（仙台）
TEL011-281-3311（札幌）
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/
❷商船三井フェリー
関東在住者にとってはもっともメジャーな北海道航路。設備充実の夕方便は現地着が13〜14時、カジュアルな深夜便は現地着が19時30〜45分なので、行動予定をしっかりと計画してから選ぼう
大洗↔苫小牧大洗↔苫小牧
乗船時間：約17時間45分
運賃：9800円（ツーリスト）～6万9500円（スイート）
バイク運賃：6500円（50㏄以下）～1万8000円（750㏄以上）
※発着時刻、時期によって5 段階制の運賃になる
TEL70120-489-850（固定電話のみ対応）
TEL029-267-4133（大洗）
TEL0144-34-3121（苫小牧）
https://www.sunflower.co.jp/
❸川崎近海汽船（シルバーフェリー）
青森県発ながら苫小牧港へ着くため、道央、道北、道東へのアクセスに有利な航路。1日4便が運航しており、最終便は22時八戸発、翌6時苫小牧着なので、宿泊代わりにもなるから効率的だ
八戸↔苫小牧八戸↔苫小牧
乗船時間：約6時間15分～約8時間（船により変動）
運賃：6000円（2等）～1万5000円（特等）
バイク運賃：6200円（125㏄以下）～1万400円（750㏄以上）
70120-539-468（固定電話のみ対応）
TEL050-3821-1452（札幌）、TEL050-3821-1400（東京）、
TEL050-3821-1478（八戸）、TEL050-3821-1490（苫小牧）
http://www.silverferry.jp/
❹❺❻❼新日本海フェリー
日本海側に4航路を持ち、舞鶴と敦賀は関西在住者にとってもはや北海道の玄関口といえる王道ルート。関東在住者には新潟も、大洗に次ぐ便利な航路で知られる
新潟↔小樽新潟↔小樽
乗船時間：約16時間
運賃：7500円（ツーリストC）～4万3100円（スイート）
バイク運賃：5700円（125㏄以下）～1万5400円（750㏄以上）
舞鶴↔小樽
乗船時間：約21時間
運賃：1万1100円（ツーリストA）～5万8600円（スイート）
バイク運賃：7500円（125㏄以下）～2万400円（750㏄以上）
敦賀↔苫小牧東
乗船時間：約20時間
運賃：1万1100円（ツーリストA）～5万8600円（スイート）
バイク運賃：7500円（125㏄以下）～2万400円（750㏄以上）
敦賀↔新潟↔秋田↔苫小牧東
乗船時間：約31時間
運賃：1万1100円（ツーリストA・B）～ 5万8600円（スイート）
バイク運賃：7500円（125㏄以下）～ 2万400円（750㏄以上）
※いずれの航路も時期によって4段階制の運賃になる
TEL025-273-2171（新潟）
TEL0770-23-2222（敦賀）
TEL0773-62-3000（舞鶴）
TEL018-880-2600（秋田）
TEL0145-28-2800（苫小牧東）
TEL0134-22-6191（小樽）
http://www.snf.jp/
❽❾❿津軽海峡フェリー
青森と北海道間で3航路があり、大間⇔函館は乗船時間90分と最短。船が苦手な人に最適な航路だ。また青森⇔室蘭は意外と距離のある国道5号をパスできて便利だ
大間↔函館大間↔函館
乗船時間：約90分
運賃：2320円（スタンダード）～2990円（ファーストシート）
バイク運賃：1250円（125㏄以下）～2100円（750㏄以上）
青森↔函館
乗船時間：約3時間40分
運賃：2860円（スタンダード）～5630円（スイート）
バイク運賃：1810円（125㏄以下）～3620円（750㏄以上）
青森↔室蘭
乗船時間：約7時間
運賃：5090円（スタンダード）～1万2730円（スイート）
バイク運賃：5450円（125㏄以下）～ 9090円（750㏄以上）
※いずれの航路も時期によって3 段階制の運賃になる
TEL017-766-4733（青森）
TEL0138-43-4545（函館）
TEL0175-37-3111（大間）
https://www.tsugarukaikyo.co.jp/
⓫青函フェリー
2〜3時間おきに1日8便が運航しており、思い立ったらすぐに乗れるフェリーだ。同航路を走る津軽海峡フェリーと合わせれば16便があるので、予約せずとも乗れることがある
青森↔函館青森↔函館
乗船時間：約4時間
運賃：2200円（6月～9月は2700円）
バイク運賃：1620円（50㏄以下。6月～9月は2040円）～3260円（750㏄以上。6月～9月は4070円）
TEL017-782-3671（青森）
http://www.seikan-ferry.co.jp/
※フェリーの運賃は時期などによって変動するため最低料金を表記しています
ご予約の際にあらためてお問い合わせください
