【動画あり】[走行中にトラブル発生!]ツーリング先でパンクしたら市販の修理キットで応急処置
トラブル対策さえ知っておけば、アナタの旅は成功間違いなし!
日本はツーリング天国だ。四季折々の風景は走っていて飽きることなく絶景の山岳スカイラインはいつでもライダーに高揚感を与えてくれる。旅の帰路はいつでも充実感に溢れヘルメットの中は絶えず笑顔……それもトラブルさえなければ、だ。
ガス欠、パンク、転倒などなどバイクにまつわるトラブルは多いだが、それらの多くは知識があれば防げ対処方法を知っていれば、ピンチを乗り切れる。
タイヤの種類で対処法が異なる
ほとんどのキャストホイール車に装着されるチューブレスタイヤは、異物が刺さってもゆっくり空気が抜けていく場合が多いので、バイクショップやガソリンスタンドまで走って行ける可能性がある。また、パンク修理キットを持っていれば比較的簡単に修理できて、再び走行できるのもメリット。
反対にスポークホイールに多いチューブタイヤは、パンクすると空気が一瞬にして抜けてしまうので走れない。無理をして走ると、ホイールを傷めたりチューブがボロボロになる。しかも、基本的にはパンクしたら新品チューブに交換するため、チューブの修理を行うバイクショップがそもそも少ない。
また、エアバルブから吹き込む修理剤などを使用して応急修理をしても、長距離や高速道路の走行はできない。無理せずレッカーを呼ぶのが得策だろう。
パンクして空気が抜けてしまうと、安定して走れないから危険。無理して走らせるとホイールも傷むし、タイヤが外れたら一大事。チューブタイヤなら、チューブがボロボロに傷んで修理不能になってしまう。
パンクするのはほとんどリヤタイヤ
パンクの要因となるクギやガラス片などの異物は、路面に落ちている時はほとんど「寝ている」。なので、前輪で踏んでも刺さる確率は低い。そして前輪が異物を通過する際に巻き上げ、「立ち気味」になったところに後輪が通過して、タイヤに刺さるという仕組み。後輪ばかりがパンクするのは、偶然ではないのだ。
チューブレスとチューブタイヤではパンクの仕組みが異なる
近年のキャストホイールに多い「チューブレス」は、タイヤとホイールが密着し、タイヤの内側には空気漏れを防ぐフィルムが貼られているため、異物が刺さっても急激に空気が抜けない。反対にスポークホイール車に多い「チューブ」は、リムやバルブ、スポーク穴からドンドン空気が抜けてしまう。
パンクを予防するためにできるだけ路肩を走らない
パンクするか否かはほとんど「運」だが、路肩を走行しなければ、かなりパンクの確率を下げられる。日本の道路は水はけを考慮して断面がカマボコ状に作られている。そのため道路上に落ちた異物は、転がって路肩に集まっているのだ。渋滞時などはついバイクの機動性を活かして路肩を走りたくなるが、パンクを考えたら走らないのが無難だ。
チューブレスタイヤの場合
修理キットを使えば修理できる。ボンベが同梱されているタイプが便利。バイク、カー用品店で購入できる。
チューブタイヤの場合
本来ならタイヤを外してチューブを取り出さないと、チューブの穴をふさぐことはできない。そこで便利なのが、事前に入れておくパンク防止&修理剤。ゲル状の充填剤が、パンクの穴を速やかにふさぎ、空気漏れを抑える。レースのような高速走行には使えないが、一般道なら問題なく走れる。施工も簡単で、エアバルブから注入し、空気を入れたらしばらく走るだけでOKだ。
チューブのパンク穴を修理したり、チューブを交換するのは、かなりメカの心得(および工具)がなければ無理。なので、空気バルブ穴から吹き込むだけのエアゾールタイプのパンク修理剤を使って応急処置。長距離や高速走行は無理なので、修理後はバイクショップに直行して、キチンと修理してもらおう。
パンク修理キットを使う際の注意点
パンク修理キットはボンベが同梱されているタイプも多いが付属分だけでは大型バイクだとタイヤの規定空気圧に満たない場合が多い。そのため予備のボンベを持っていたほうが安心。ただしボンベの炭酸ガスはタイヤのゴムに良くないので、速やかにガソリンスタンド等で空気と入れ替えよう。