レーサーレプリカ
読み:れーさーれぷりか
サーキット専用車両であるレーサー譲りの外観や性能を与えた公道走行モデル。レプリカとは「複製」の意で、ブームになった1980年代にはレーシングマシンにどれだけ近づけるかをメーカー同士で競い合った。この名称が広まったのは、1983 年に登場したスズキ・RG250Γがきっかけ。国産市販車初のフルカウルをはじめ、セパレートハンドル、アルミフレームなどレーサーそっくりのスタイルでヒット作となり、他メーカーも続々とレーサーレプリカを販売した。レプリカで参戦する市販車レースも人気を呼び、ついにはレーサーと市販車を共同開発するまでに至った。やがて性能の過激化と高価格化が進み、1990年代前後にブームが終焉。レプリカとは正反対のネイキッドが人気を獲得することになる。なお、「スーパースポーツ」は、公道での運動性能を考慮して登場し、やがて市販車レースに使用されるようになった経緯があり、レプリカとは意味合いが異なる。