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走行中の“痛み”解消マニュアル~首の後ろがすぐに痛くなってしまう~

正しいフォームで快適ツーリング

バイクのポジションによって、長時間走行での疲れ方は確かに違う。
でも、アップライトでラクなバイクでも、身体のあちこちが痛くなってしまう…
身体の負担を減らすにはどうすればいいか、原因と対策を考察してみよう!

アゴを引き意識手に背中を自然な猫背にする

人間の身体は直立したときに背骨がS字状になっている。つまり、わずかに猫背が正常な状態。そんなふうに身体に逆らわないフォームをとれば自然にアゴが引けて、首への負担も少なくなる

首が痛くなるのはアゴが上がっているから

首の後ろがすぐに痛くなってしまう。そう訴える人のライディングフォームはたいてい、背中が伸び切ってアゴが上がっている。腕と背中が伸び切った状態で前を見ようとすれば当然、顔を上げることになる。自分では気づきにくいが、端から見ると変な力のかかり方をしていることがすぐに分かる。そして必要以上に首を反らしているのだから、痛くなるのは必至だ。

改善するには意識してアゴを引いてみる。すると腕から力が抜けて、わずかに猫背になる自然なフォームが生まれる。このときもし前が見にくいのなら、ヘルメットを深く被りすぎている。マユゲの少し上あたりに開口部の上の縁がくるように被り、ちょっと上目使いで前方を見るようにすればいいのだ。

そのためにもサイズの合ったヘルメットを正しく被ることが第一。メーカーのフィッティングサービスを利用するのもいい。

-痛みの原因-
アゴが上がる、すべてが崩れる!

【対策1】アゴを引くには上目使い、目安は“ヘルメット上フチ”

正しいライディングフォームをとるとアゴが引けるので、やや上目使いに前方を見るかたちになる。このとき、開口部の上フチが視界に入る程度に被れていれば正解

【対策2】ヘルメットを深く被らず、適正位置で!

ヘルメットを浅く被っているのは見た目にカッコ悪い。そんな理由から深く被りがちだが、上目使いでの前方確認ができなくなってしまったのでは本末転倒。開口部の上フチがマユゲの少し上にくる位置に被り、アゴひもをしっかり締めれば、自然でカッコよくなる

【対策3】オーバーサイズのヘルメットを選ばない

窮屈なのがいやだと大きめのヘルメットを被りたがる人がいる。だがゆるいと走行風でブレてしまうし、上目使いもできなくなってしまう

深く被ることになる
上目使いをすると前が見えない
視界を得るためにアゴが上がる
フォームが崩れる

風圧でヘルメットが揺れて疲労の元に!

ゆるいヘルメットはどんなにアゴひもを締めても、風圧で揺れてしまう。当然、首には負担がかかるのだ

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