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【日常に潜む〝チャンス〟を探せ!】編集部の+1 働き方改革? 半休を有効活用

プラス1チャレンジとは?

バイクの時間を「作るの」ではなく、「見つける」。日常のタイムスケジュールを見直し、バイクの時間を捻出するという、今を頑張る社会人ライダー必修科目……!

[ Challenger ]

編集部 ナカジマ
1963年埼玉県生まれ群馬県育ち。ヤマハの2ストロークとSR、そしてGS750E、BIG1、XJR1300、ドゥカティ900SSなどを乗ってきた。現在の愛車はモト・グッツィ/ル・マン3

半休で時間を捻出思いのほか長いぞ

僕は社会人なりたての頃、会社の会長に「少々のことで忙しいなんて思わない方が良いよ。あなたよりたくさんのことを分単位のスケジュールで行っている人はたくさんいるからね」と教わった。いろいろなことをたくさんの人から学んだが、この教えは強烈に印象に残り、できるだけ実践したいと思ってきた。

時間の使い方次第で改善できることが多いし、自分の何倍もの仕事をしている人がたくさんいて、そういう人たちは「忙しい」という言葉を口にしないことも実際に目にしてきた。

だから「忙しくてバイクに乗れない」とは言いたくないのだ。実際に日々バイクに触れられる仕事をしていても、プライベートで自分のバイクにかかわる時間が取れないことがストレスでやめていった仲間が何人もいた。

自分も締め切りがある仕事柄、時間に追われることは皆無ではない。また、いくつもの事柄を同時に進行することも求められる。不器用な僕は仕事を順番に仕上げていきたかったが、それでは立ち行かない。だんだん慣れていくとパラレルに回せるようになり時間を捻出できるようになっていった。わずかな時間でも有意義に使いたいと思えるようにもなった。

元来面倒くさがりで、休日はだらだらと時間を浪費するタイプの僕は2重人格を手に入れたのかも知れない。

編集部の大先輩に、校了明けの夜明けにバイクで出かけていく人がいた。ちょっとカッコイイと思いながらも真似したことはなかった。眠さには弱いから……。

しかし、年齢が50代を過ぎると、早起きは苦ではなくなる。たまには早朝のワインディングに繰り出してみるか……。

神奈川県の自宅は東名高速道路の横浜町田インターチェンジにほど近いところにある。大観山スカイラウンジまで80㎞程度の距離で、下道で2時間、有料道路を使えば1時間ほどで行けてしまう。

現在の職場は働き方改革もあり、代休や有給休暇の取得を推奨してくれるし、休みにくい雰囲気はまったくない。こうした世の中の流れに僕も乗っかって、平日の休暇を考えるようになった。

休日出勤の代休は半分づつ分けて使うことができるので、午前半休を使ってワインディングロードを走るというのは今回の企画にぴったりのアイディアだ。

5時に起きて出発する。往路は湘南の海に出て西湘バイパスを走り、海が見える海岸線を走る。群馬県出身の僕にとって「海」は特別であり非日常である。視界に海が広がると遠くへ来た感動があり、一気に旅感が高まる。無理に高速道路を使わず、海沿いを走る余裕は十分あるし、せっかく箱根に行くなら椿ラインは欠かせない。

本来有給休暇や代休は権利の行使であり、後ろめたさを感じる必要はないが、やはり平日午前中に仕事をせずにバイクで出かけるのは背徳感が伴う。と同時に優越感もあり楽しいことを再確認。

湯河原から椿ラインを登る。細い道の低速ワインディングはバイクを操る楽しさを存分に味わえる。大観山からは富士山を見ながら景色が良く走りやすい芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインをつなぎ、再び低速ワインディングロードの御殿場箱根線を走って、御殿場インターチェンジから高速道路で帰宅する。

休憩場所は2か所。西湘バイパスパーキングエリアと大観山スカイラウンジ。水分補給とトイレ休憩以外は必要ない。燃料も前日に満タンにしておけば途中で給油もしない。愛するバイクで大好きな道を走っていれば、その時間こそが幸せであり、精神的には何物にも代えがたいリフレッシュできる時間なのだから、のんびり立ち止まっている必要はないのだ。

月に1回は行ってもいいね!

Plus One Challenge!

早起きすれば7時間も使える!
5時に起床して13時に出社すると8時間。自由に使える時間は正味7時間もある。ほぼ1日分の時間が捻出できた。6時に出発して10時帰宅としているが、5時半出発昼食を済ませて12時帰宅にすればもう少し長く箱根を楽しめてしまう

【ルート/4時間(休憩3回含む】

神奈川県大和市自宅→西湘PA (下り)→
椿ライン→大観山→芦ノ湖スカイライン→
箱根スカイライン→御殿場箱根線→
御殿場インターチェンジ→神奈川県大和市自宅

このルートには爽快なシーサイド、細かいワインディングロード、きれいな有料ワインディングロード2本をつないだもの。復路は高速道路を使っているが、ターンパイクと小田原厚木道路という手もある

06:00 出発 神奈川県大和市

さほど早朝ともいえない6時に出発。世のライダーは早朝というと5時くらいをイメージすると思うが、今日は午後に仕事が待っているのでこのあたりにしておくのが良い

06:50 休憩 西湘バイパスパーキングエリア(下り)

距離と時間を短縮するなら西湘バイパスと椿ラインではなく、小田原厚木道路とターンパークを使うというルートもある。海が見えないのは残念だが、ビッグバイクなら良い選択と言える

07:30 椿ライン

僕はスピードの出ない細かいワインディングロードが大好きだ。碓氷峠の旧道と椿ラインは、今まで走ってきた道の中で1番と2番にランクするワインディングロードなので外せない道だ

07:50 休憩 大観山パーキング

大観山のスカイラウンジの駐車場は広大なので使いやすいが、斜面なので要注意。晴れれば富士山が見渡せる。海を見て富士山を見れば、ツーリングにおける心の満足度は高い

08:20 芦ノ湖スカイライン~箱根スカイライン

芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインは爽快な道だが有料道路だ。それぞれ300円、260円がかかるがその価値はあるワインディングロードだと思う。見通しが良いのでスピードには注意が必要。Uターンは不可

10:00 帰宅

とても楽しくてリフレッシュできた。バイクに長く乗り続けるためにも、ル・マン3のオイルを変えた、タイヤを変えたといった理由をつけては走りに行こうと思う

このツーリング
☑オススメする   ⊡オススメしない

『半休を利用して峠道へ交錯する背徳感と優越感これは病みつき必至だ!』

ナカジマ

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