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【マヒトが行く】-川上村- ③いよいよ師弟が厨房に並び立つ!

気分はすっかり鹿賀丈史!

「ではお願いします」と声を発した俺はソノ時、さながらキッチンスタジアムに立つ鹿賀丈史。何なら「ア〜レ・キュイジ〜ヌ!」と宣したかった。とは言ってもお二人は戦っている訳では無いノデ、相手の作業をごく自然に手伝っている。特に何も言わないままに進んで行く調理工程を見ていると、静かなクラッシックが聴こえて来る中でソリスト達が名演奏を奏でているかの様ダ。

お二人共にお願いしている〝出来るだけ簡単で、キャンプ地でも再現可能な料理〞果たしてどんな料理が出て来るかと待つコト暫し。お二人の料理が揃って出て来た。吉田シェフは、たくさん食べても罪悪感の無い〝2種の丸ごとレタスバーガー〞。バンズの代わりにほぼ丸ごとのレタスを使い、具にベーコンや半熟卵焼き、缶詰のイワシの蒲焼を使って食べ応えのアル料理ダ。

忠利さんは、「料理するのは吉田君、俺は千切るだけだから」と言いながらも、レタスはセンターを高く放射線状に盛り付け、地場産のトマトで出汁をとり、〆の蕎麦も地場産品。主役のレタスと肩を並べる役者を揃えて来るトコなんざ流石は師匠! どちらも、とても美味しく沢山頂きました。

そして、コノ師弟が生み出す料理の世界観に出会うコトが出来た幸せと、その料理の一端を沢山の人達と共有出来たコトに最大限の称賛と感謝を贈りたいと思います。叶うコトなら、今度は忠利さんのケーキとパンも頂ければ幸いです。「いつか本誌読者参加の料理キャンプイベントで」等と妄想するのは罪なコトなのでしょうか?

そして、コレを読んでいるアナタも、〝またいつか会いたい〞と思っているアノ人を誘って参加して下さいネ。

出来上がった料理を頂くが、厨房の料理人モードから一変してニコニコ。やっぱスイッチ入るんダナァと改めて思う。ニコニコしながら囲む食卓の師弟の図ダ
俺からの無茶振りで地場産の百花蜜を使った料理。出来合いのチルドピザを下敷きに、マスカットを使ったフルーツピザを焼き上げ、ソコに蜂蜜を掛けたデザートピザに仕上げてくれた

【井出忠利さんの一品】
レタスのしゃぶしゃぶ

迂闊なコトにコンロを忘れて、熱源が屋内用の固形燃料しか無かったが、燃料を2個入れて何とか出来た。レタスのしゃぶしゃぶは聞いたコトもあったが、出汁にトマトは流石。トマトの爽やかな旨みとレタスの風味が相まって箸が止まらない旨さ

【吉田友則さんの一品】
2種の丸ごとレタスバーガー

バンズがわりのレタスは1/4玉〜半玉で、今回の二種のようにベーコンと卵、缶詰なんかでもイイ。美味しくするポイントは、出来る限りレタスを氷水で〆ておくコト
今回の具材は炒めたベーコンと半熟卵焼きを巻いたが、ソース代わりに、“森の駅マルシェかわかみ”で買った“マヨワネーゼ”なる調味料を使った。でもそれも焼肉のタレなんかでも合うそうダ。思い切り行っちゃって!
パティシエサイドの忠利さんが褒めながら食べてくれる姿を、吉田シェフはどんな思いで見ていたのダロウ。きっと感慨深かったんダロウなぁ

シメ喫茶

忠利さん原点のお店でコーヒーを淹れて頂く
今回は最後に〆コーヒーを頂くべく川上村の“ぴおれ”へ。夕方18時にオープンするお店の開店前にお邪魔して、無理を承知で忠利さんにコーヒーを淹れて頂いた。今は息子さんに代替わりをされていて、カウンターや厨房に立つコトもほぼ無いダロウが、やはり所作が違う。店内のゆったりとした時間の流れを乱すコト無くコーヒーを落として行く様は、弟子の吉田シェフで無くても見入ってしまう。勿論コーヒーも最高でした

ひと段落ついたところでの話題は、思い出話しになるのは仕方がない。そしてココで吉田シェフは忠利さんに若い頃に思っていたケド伝えられなかった感謝と憧れを師匠に伝えたノダ

DATA
ぴおれ
長野県南佐久郡川上村原180
TEL0267-97-2236


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