【エンジンオイルの超基礎知識⑥】エンジンオイル培倶人意識調査
Supported by A.S.H.
エンジンオイルの基礎知識
読んで得するお役立ちコラム
※BikeJIN vol.261 2024年11月号参照
エンジンオイルの“超”基礎知識を学んできたこの企画。いよいよ今回で最終回を迎える。オイルに詳しい人であれば、物足りなく感じることもあったかもしれないが、ライダーとして知っておくべき“基礎”に徹した事柄をテーマに選び、分かりやすいことだけを心がけた内容で構成してきたつもりだ。企画内容はともあれ、エンジンオイルに関する事実関係は、プロ中のプロであるジェイシーディプロダクツの岸野さんに監修していただいているので、信頼してもらっていい。
岸野さんからお話を伺っていると、エンジンオイルとメカニズムについての見識の深さに驚かされるばかりだ。そうなると、岸野さんが作ったA.S.H.のエンジンオイルがどうしても気になる。高性能であることは間違いないだろう。だが、実際に走りがどう変わるかは、使ってみなければ分からないではないか。
そこで今回は、実際にA.S.H.のエンジンオイルを使用し、そのインプレッションを行うことにした。テストピースに選んだのは本誌編集部員ヤマキの愛車ゼファー750。日頃から乗り慣れたバイクとオーナーの組み合わせであればこそ、小さな変化にも気付きやすいに違いないと判断したからだ。もっとも、車両のコンディションに不安があり、なによりヤマキが自他とも認める“違いの分からない男”であるもので、一抹の不安は残るのだが……。
エンジンオイルを、A.S.H.に換えて、初の試走を終えたヤマキは、興奮気味にこうコメントした。
「ちゃんと違いが分かりました! 一番変わったのはギアチェンジ、すごくスムーズにギアが入るようになりました。最初に、一速に入れる時から違いました。あと、低回転域から高回転までの回転を上げていく時、パワーが増しているかもしれません。回転上昇がスムーズで、なんだか力強さを感じるんです」
実は、比較対象のオイルでの走行距離は1500㎞程度。もっと走らせたかったのだが、時間の関係で限界だった。それでも、“違いの分からない男”が、これだけの変化を体感できたのだ。忖度なしに、ヤマキ自身の生の感想だ。
エンジンオイルで、バイクの走りは変わる。エンジンオイルにはそれぞれ個性があり、あなたの好みに合うエンジンオイルもきっと存在しているはずだ。
オイル選びはバイクの楽しみ方のひとつ。変化を恐れずに、一度チャレンジしてみてほしい。
使ったのは、このオイル
今回のインプレッションでは、まずヤマキのゼファー750のエンジンオイルを新品に交換。オイルの劣化が確認できるよう、なるべく多くの距離を走ってから、A.S.H.のエンジンオイルに交換し、そのフィーリングの違いを探るというもの。比較対象として使用したオイルは、純正指定オイルと同等グレードの製品。粘度は純正指定の10W-40。A.S.H.のエンジンオイルは、最もリーズナブルで、スタンダードグレードといえるPSE MOTO-SPECを選んだ。価格差が小さい方が、フェアな比較になると考えたからだ。
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