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[憧れの海外ツーリング]南米バイク放浪記⑦「ついに“鏡張り”発見!」

この度、南米をバイクで旅をするという川田さん
初心者ライダーでバイクの運転はほぼ海外のみ
そんな人の南米バイク旅はどうなるのか?
「バイクで海外旅」ならではの疑問を解消しつつ、走ります!

BikeJIN vol.260 2024年10月号参照

皆さんこんにちは! カワダです。

前回憧れのウユニ塩湖に向かうべく、それまでの道のりについてお話しさせていただきました。

ということで、ウユニ塩湖になんとか侵入できた私ですが、水溜まりを渡り切るとすぐに、『Salardeuyuni(ウユニ塩湖)』と書かれたモニュメントがあり、写真スポットになっています。私もその辺にいたガイドさんにお願いし、写真を撮ってもらいました。ついでに「鏡張りはどこ?」と聞いた所、南の方を指差したので南方面に向かいます。 ついにウユニ塩湖を走ります。実はバイクの免許を取った3年前、友達と飲んでいる時に冗談で「俺ウユニ塩湖をバイクで走ってみたいんだよねぇ」みたいな事を言ってたのですが、本当に叶ってしまうとは。

見渡す限り真っ白な塩の大地!地平線まで真っ白。いくら走っても景色があまり変わらないから、スピード感覚が狂います。途中、現地民と思われる人々がいたので「こっちで合ってる?」って聞いたら、まったく違う方向を指差しました。仕方なく走り直し、その後も人を見かける度に場所を聞いたら、大体みんなが指差す方向が一致してきたので、今度こそ! とそちらに向かいます。

走り出して30分程、むむ……、水が混じり出してる!? はやる気持ちを抑え、焦らず進んで行くと……。

「うおぉぉお!!!」

バッチリ鏡張り見えるじゃないですか!!

アドレナリンが身体中を駆け巡り、興奮しながらも写真の撮りやすそうな場所を探します。 周りには誰もいない。この絶景を独り占め。バイクで来たからこそ、この素晴らしい経験ができました。南米をバイクで走って、本当に良かったと思えた瞬間です。

似たような写真を飽きるまで撮り、後はサンセットを待つのみ。徐々に日が傾き始めてくるにつれ、バイクの角度を整えて上手くサンセットとバイクが写るように調整します。

鏡張りのウユニ塩湖。これまでの道のりを思うと感動もひとしお

見事過ぎる鏡張り。せっかくなんで三脚を立てて自分も写り込みます。ぼちぼち暗くなってきたので、戻る事にしました。実はここから入り口の水溜まり迄12㎞くらいあります。地面が不安定で思う様に速度を上げられず、暗くなる前に水溜まりを渡りたい! と思ってましたがダメでした。途中から真っ暗になり、なにも見えずツアー帰りの4WDのテールランプを追いかけて走る事になりました。正直めちゃくちゃ怖い。自分がどこを走ってるかもまったく分からず、気がついたら水溜まりに突入。バランスを崩しながらも、懸命に前の車を追っかけます。なんとか渡り切り、びしょ濡れで震えながらウユニの町に戻りました。

夜の9時。洗車場を探し周りましたが、どこもすでに閉まってます。おびただしい塩がエンジン周りを覆っています。まぁ、こうなる事は分かってたのですが。翌日朝一で洗車場に持って行きました。

固く、媚びりついた塩は近くの洗車場にて除去。“塩”湖なんだな、と改めて実感した瞬間。しっかり落としておかないとバイクが壊れそうなので入念に

という事で、憧れのウユニ塩湖ツーリングを達成できました。 本当に南米に来て良かった! さて次回は、聞いた事のない町『トゥピサ』に向かいます。3泊の予定が2カ月滞在することになる町。

一体何があったのか? お楽しみに!

塩湖内のレストランの近くにある写真スポット。各国の写真がはためき(もちろん日本も)ここで記念写真を撮るのがウユニ塩湖の定番だ

川田貴史
昭和63年生まれ。10代、20代前半はテニスコーチをしながら、アマチュアのテニス選手として活動。その後、海外放浪旅に魅了され、31歳より旅中心の放浪生活中

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