【メンテナンス入門ガイド】正しい洗車の意味と意義
もうひとつの目的は愛車の状態を確認すること
常に野外を走るバイクは、ホコリや砂、ぶつかった虫などによって次第に汚れていく。雨中の走行では、泥跳ねが加わり、汚れが一層ひどくなることは避けられない。こうした汚れを放置すると、バイクの可動部やオイルシールがダメージを受けるリスクが高まるので、早めに洗車するに越したことはない。まずは水で汚れを柔らかくしてから洗い流すのが基本。頑固な汚れには、バイク用のシャンプーを使うと効果的だ。
洗車の目的は、バイクをきれいに保つことに加えて、もう一つ、バイクの状態を把握することだ。汚れを落としながらバイクの各パーツを触ることで、さまざまな問題を発見できる。バイクを長く美しい状態に保つためには、表面的な汚れを落とすだけでなく、洗車を通じてバイク全体の状態を確認する時間を持つことが大事だ。バイクのパフォーマンスを維持し、故障のリスクを最小限に抑えることができる。
バイクライフを楽しむためには、こうしたメンテナンスが不可欠。バイクに触れる時間を大切にし、愛車を美しく、そして安全に保つことを心掛けよう。
洗車時に車体をチェック!
車をしながら、車体を手で触りながら異常がないか状態を確認していこう。「ツーリングから帰宅後の翌日」など洗車のルーティンを決めておこう。洗車は「いつもの状態を把握しておく」という意味もあって、メンテの基本中の基本と言える。“いつも”を知らないと、なにかが悪くなっても分からない
必要な道具
❶ ブラシ
❷ ホイール・隙間みがきブラシ
❸ カーシャンプー
❹ バケツ
❺ インセクトリムーバー
❻ ホイールクリーナー
❼ 水滴拭き取りクロス
❽ シート用スポンジ
❾ ムートンスポンジ
❿ 養生テープ
洗車の手順
初のポイントは、バイクを水で軽く流しホコリや汚れを落としておくこと。その後にバイク用シャンプーで洗っていく。車体やホイールを傷つけないように、柔らかいブラシやスポンジで優しく洗っていこう。洗い流したあとはの拭き上げは水分が残らないようにて
洗車の前に……
灯火類チェックと養生
洗車を始める前に灯火類をチェック。また、マフラー、スイッチボックス周りには水が浸入しないようにしっかりと養生をする。極力水がかからないように、対策しておくと安心
1ホコリを水で流す
養生が終わったら車体の表面に付着しているゴミやホコリなどを水で洗い流す。そのままスポンジでこすってしまうと車体にキズが付いてしまうのでNG
2ホイールの洗浄
愛車をキレイに見せるために、ホイールをピカピカに保っておくのは重要。洗う際はホイールクリーナーと、普通のブラシより柔らかい素材の専用のブラシを使う
3ボディをスポンジで洗う
ボディはスポンジなどの柔らかい素材のもので洗うようにしよう。エンジンや足周りなどのスポンジで届かない部分は柔らかいブラシを使って洗おう
4水で泡を流す
車体を一通り洗い終えたら水で泡を洗い流していく。なかでもエンジン周りは泡が残りやすいので念入りに。タイヤに付いた泡も滑る原因にもなるので入念に
5水分を拭き取る
乾いたクロスで水滴を拭き取ったら、柔らかい布で全体を拭いて仕上げ。エンジン周りやシートの中は水が残りやすいので、念入りに拭いておこう
Knowledge
ミラーの汚れ拭き
ミラーが汚れているとバイクはカッコ悪いし、何より後方確認がしづらく危険だ。安全なツーリングのためにも、定期的に拭いて常にキレイするクセをつけよう
インセクトリムーバーが便利
ヘッドライトなどに付いた落ちにくい虫の死骸は、インセクトリムーバーを使うとキレイに落ちる。虫の成分を落とす特殊な薬剤が入っている
汚れやすい足周りから洗う
ブレーキダストやチェーンの油など、足周りは汚れやすいため、先に1度洗っておくと良いのだそう。ボディを洗う際にもう一度洗う「2段構え」で頑固な汚れを落とそう
オススメ洗車アイテム
充電式でコンセントとケーブルの長さなどを気にせず使用することができる高圧洗浄
機。バケツからホースもしくはペットボトルを直接装着する仕様で、場所を選ばない洗車が可能。ツーリング先へ持っていけるサイズと重量だ