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【旅先のトラブル解決マニュアル】④レバー折れ

【解決策】結束バンド、針金、ペンチで簡易的につなげる

立ちゴケ程度でも、折れてしまうことがあるレバー。クラッチレバーが折れて操作不能になれば、まず走行できないと考えていい。ブレーキレバーが操作不能の状態でも走ることは可能かもしれないが、安全面から絶対に走行してはならない。バイクの制動力は、多くをフロントブレーキが担っている。

折れたレバーは、交換するのが正しい対処法。場所を取るパーツではないので、スペアを持ち歩くといい。だがスペアがない場合でも、破損の度合いによっては応急処置で、走行可能な状態まで復旧することは不可能ではない。レバーの残った部分に“副え木”的なものを取り付ければ、あくまで緊急回避的ではあるが、機能させることができる。レバー程度の長さがある金属製のものなどで固定できれば、短時間の走行は可能だ。

原因
・ 立ちごけなどの低速域での転倒
・ 無理な修復

あくまで緊急、レバーが操作できれば問題なし
実際に折れたレバーをエマージェンシーで修復した例。“副え木”に使用しているのは、テントの固定に使用する金属製のペグだ。緊急回避と考えれば、なんとか用は足りている
レバーの根本がこれだけ残っていれば、“副え木”を使っての修復は十分に可能。ポイントはレバーを支持するピボット部分が無事であること、“副え木”を固定可能な長さが残っていることだ

覚えておきたいこと

破損したレバーであっても走行が可能かどうか握って確認してみる
レバーが折れるのは、転倒が原因とは限らない。転倒で曲がったレバーを修復しようと、無理な力をかけ“折って”しまうことも多いのだ。なので、レバーが曲がってしまった時は、まずその状態で走行が可能かどうかをチェック。走りにくくても曲がったままでも、走行が可能であるのなら無理に曲げ直さない方がいい。優先すべきは、修理可能な場所まで自走可能な状態を維持することなのだ

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