【オフローダーへの道⑥】田﨑慎也が思う オフロードバイクの楽しさ ~Honda・CRF250L~
舗装路のツーリングからオフロードまで
行動範囲が広がり自由度が増すオフバイク
林道を走りたい気持ちから始まったこの連載
俺は今日も知らない道を走りに行く
(BikeJIN242 2023年4月号より抜粋)
モトクロスコースを走るのも楽しいけれど、俺のバイクの楽しみの基本はやっぱりツーリング。なんとなくふらふらと走って適当に休憩して。それまでも自由を感じていましたが、オフロードバイクに乗るようになってから、より自由度が増しました。これまではアスファルトの走りやすさしか気にしていませんでしたし、脇道なんて視界にも入っていませんでしたし、林道なんて存在すら認識していなかったのかもしれません。
だけど今は走れる道に林道が加わり、自由度が圧倒的に増しました。これまで何度も走った道なのに、急に世界が広がったかのような感覚。それだけでオフロードバイクを買った甲斐があるというものです。俺にとってのバイクとは自由であることで、そこは昔からずっと変わっていません。目的地を決めて辿り着くことも楽しいですが、寄り道をした先に面白いものを見つけたら得した気分になります。無駄こそが人生の楽しみ方なのかもしれません。そのほかにも、雨や雪が降った後の峠はドロドロしてて、バイクが汚れるからあんまり走りたくないなと思っていたのに、不思議とオフロードバイクだと楽しくなっちゃう。
この原稿を書いている日も軽く走りに行ってきたのですが、数日前の大雪がところどころに残っていました。一面の白い景色を見てテンションが下がるどころか高くなる一方。軽く雪遊びもできてしまうなんて最高じゃないですか。雪が残った駐車場に試しに入って転びそうになったり、土の上に積もっている雪を踏みしめてみたり。バイクの楽しみ方が変わりました。いつかキャンプをしながら北海道をのんびり周ってみたいです。林道がたくさんあるのでオフバイクこそ北海道を楽しむためのバイクかもしれません。ぜひみなさんもオフバイクに乗ってみてください。最高に楽しいですよ。今回でこの連載はお終い。じゃあ、またね!