ヤマハ・セロー歴20年超ライダーのバイクライフ「ヤマハの”パーツカタログ”はオーナー必須科目!」
2019年末、セローがおよそ35年の歴史に幕を下ろした
初登場時には軟弱バイクなどと揶揄されたりもしたけれど
結果的には多くのファンを獲得し、驚異のロングセラーモデルとなった
そんなファンのひとりとしてボクも22年間、旅の友として乗り続けている
Writer
モーターサイクルジャーナリスト
栗栖国安
子供のころから旅好きで、鉄道もバイクも旅を楽しませてくれるものだと考えて付き合っている。所有するバイクは現在3台。そのうち高速道路を走行できる唯一のバイクがセロー225WEである。著書に『バイクで行く廃駅・廃線めぐり』(山と渓谷社)がある
ヤマハのホームページを見た人ならわかると思いますが、部品情報検索(パーツカタログ)という項目があります。PCでの検索はもちろん、スマホにアプリを入れて検索する方法もあります。実はこのパーツカタログを開いていけば、愛車のパーツリスト、価格が簡単に検索できるようになっています。なので、行きつけのショップにパーツ注文をするときなど、部品番号で正確に伝えることができますし、おおよその料金も把握できるというわけです。
20年以上前のモデルで、しかも生産をとっくに終了しているボクの2000年式セロー225WEのパーツカタログもしっかりあります。しかもマイモデルとして登録しておけるので、アプリを開いて簡単に愛車のパーツリストを確認できるのです。
いつもお世話になっている調布のMHプロダクツさんに部品交換や修理を依頼するとき、このパーツカタログを見ながら注文しています。以前、フロントブレーキをすべて交換したのですが、そのときもMHプロダクツの山下さんと一緒に注文する部品を確認しました。すでに生産を終了しているバイクのパーツは現行モデルのものに比べて多少割高になっているのが一般的です。なのでパーツカタログで価格を眺めながら「まあしかたないよな」と思っていたのですが、諦めが悪くて節約志向の強いボクは、試しに当時は現行モデルだったセロー250とトリッカー250のパーツカタログでも価格を調べてみました。するとなんということでしょう! マスターシリンダーの価格がセロー225WEの半額程度だったのです。もちろん部品番号は違いますから同じものとは限りません。でも山下さんと二人で何度も見比べて「ひょっとしてこれいけるんじゃね?」なんてことをいいながら、250のマスターシリンダーを注文。数日後に届いたパーツは見事に装着できたのです。
もちろん自己責任なので、万が一パーツが合わなかった場合は新たに注文し直して、まちがっていたパーツは引き取るつもりでした。しかし実際にはうまく装着できたので、何千円か安く交換することができました。
他のメーカーも同様の検索システムがあって、価格まで調べられるメーカーが他にもあります。ですからヤマハが特別というわけじゃないし、今回の話はセロー225WEに特化した内容じゃないのですが、自らパーツ検索してショップの担当者とともに注文したり、修理交換を行うことで愛車への愛着はますます強固なものになっていくはずです。加えてメンテナンスの知識や技術も身についていくはずですから、ツーリング中になんらかのメカトラブルが起きてしまったときには、対処できる可能性が高まります。
いずれにしても、せっかくあるパーツ検索システムですから、使わない手はないんじゃないかと思っています。