【PAIR SLOPE】永く一緒に走るなら〝本物〟を羽織りたい
バイクに乗るなら、一着くらいは革ジャン──
この常識(?)、というか刷り込みは一体いつからの価値観なのだろう
日本がバイクで大いに盛り上がったあの頃から
40年も革ジャンを作り続ける「ペアスロープ」
革の美しさは“本物”と“文化”が根底にあった
問い合わせ
ペアスロープ
TEL:03-3778-2616/a>
http://www.pair-slope.co.jp/
バイクと革ジャンあの頃は当たり前だった
2000年に新製品としてペアスロープからリリースされた、この「ハイスピードライディング」、写真右が現在販売中の新品、左が、ペアスロープ代表の三橋さんが今も愛用する〝試作品〞だ。
20年以上前に作られたにもかかわらず好コンディションを維持している三橋さんの私物にも驚くが、注目すべきは、今も変わらぬ、このカッコよさだ。
あの頃は、各メーカーがこぞって〝最高速〞を謳い、速さこそが至高だった。世の中のライダーもその熱にほだされ、速く走るために適した服装がライダーに好まれていた。そんな中に生まれたのがこのアイテムだ。そのころ同社で作っていたレーシングスーツのノウハウを革ジャンにフィードバックし、革ジャンにありそうでなかったレーシーな見た目は、スピードを求めるライダーの心を鷲づかみにした。
軽い前傾姿勢のライディングポジションが一番自然な形になるような立体断裁、前身頃が短く後ろが長い構造、バタつきもなくす二の腕とウエストのベルト調整機構。まさに速く走りたいライダーのための革ジャンなのだが、そのころは珍しかった熱を逃がすベンチレーション機構もすでについており、三橋さん自ら試着試走をしているので着心地、性能ともにあの頃にすでに完成している。
そして現在。目をぎらつかせてコーナーを走りスピードを求めるライダーは影を潜めているが、その心意気や熱はカルチャーとなり、「ハイスピードライディング」という名前ながらも、今はネイキッドに乗るライダーにも好まれているという。
風速でバタつかない、疲れない、それでいてカッコよく。23年前のあの時代の熱量は今もなおこの一着に宿っている。
ハイスピードライディング(G-310D)
DATA価格 : 13万7500円~
サイズ:S、M、L、LL、3L
20年以上羽織れる耐久性と普遍的なデザイン
黒がまろやかな色見になり、革の柔らかさも身体にしっとりと馴染む。“新しさ”には絶対に出せない雰囲気だ。もちろん丁寧なメンテなどの革ジャンに対す
る愛があってこそ
クラシカルなジャンルながらも必要最低限の機能性を併せ持つ
肩と腰周りにあるベンチレーションはウエア内に空気の流れを作り、熱の放出をアシストする。内側のファスナーはポケットではなくリペアのため。末長く付き合っていくための配慮がなされている
「速く走るための機能」は疲れないための機能に
バタつきを抑え、身体にフィットし速く走るためだった機能は、時を経て疲れないための機能としてライダー側の解釈が変わった。そんな真逆の解釈ながらもカッコよさは変わらない
Custommade
至高の一着を羽織るならオーダーメイド
純国産、自分だけの一着を羽織るなら、革の色、文字入れなどが選択できるセミオーダーメイドも選択肢に入れておきたい。来店の上、カラーの選択、丈の微調整等ができるなど対応は多岐にわたる。納期は2カ月ほど
カラーオーダー
価格 :ベ ースの商品価格+
2万2000円
文字入れ1文字(1500円)など
納期:約2カ月
ペアスロープ
東京都大田区上池台4-1-1
TEL03-3778-2616
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜、水曜