キャンプサイトの撤収は、設営やレイアウトと同じくらい重要な作業
上手な撤収方法を覚えて、みんなをアッと言わせよう!
撤収方法を見ればキャンプスキルが分かる
撤収を適当に行ってしまうと、道具に付着した土の湿気でサビやカビが発生し、道具を傷めることになる。例えば、張り綱などをただ丸めてしまったりすると絡まってしまい、次の設営がとても大変になるのだ。また、キャンプ道具をキチンと片付けるということは、その道具をキチンとチェックするということ。洗車時に愛車のチェックをするように、丁寧に片付ければ、道具の破損箇所などを見つけることもできる。
上手な撤収ができることは、ベテランキャンパーであることの証。上手な撤収術をしっかり身につけておこう。
テントの片付け
テントの撤収で重要なのは、折りたたんだ際にキチンと空気を抜き収納用の袋に収められるか。ここではフライシート&インナーテントタイプで実践!
【1】フライシートを外す
【2】本体のペグを抜き、裏返してフロアシートを乾かす。風で飛ばないように、ペグ2本は抜かずに残しておく
【3】本体を乾かしている間にフライシートをたたむ。まず頂点で折るようにして地面に敷く
【4】両端のとがった部分を内側へ折り込み、四角形にする。このとき、内部の空気が抜けやすいよう、裾側は折らないこと
【5】さらに収納袋の幅に両側を折りたたむ
【6】完了
【1】フロアシートが乾いたら、ポールを抜いて本体をたたむ。
中の空気が抜けやすいように、ファスナーは少し開けておく
【2】ドアがないほうの両側を折り込む
【3】両サイドを折り込み、中心でそろえる
【4】さらに二つ折りにする
【5】縦に二つ折りしたらフライシートを重ね、収納袋に入れたポールを中心にして、テント本体を巻く
【6】ヒザで押しながら空気を抜くように巻き、収納袋に入れる
【Check!】撤収時のポイントをチェック!!
キャンプの撤収で注意したいポイントはまだまだあるここでは絶対押さえておきたい基本的な注意点を紹介しよう
【Check1】テント類はしっかり乾かす
テントやタープなどの生地製品は、しっかりと乾かして帰るのが基本。そのままにしておくと、カビが生える恐れがある。雨の日は、大きなビニール袋に入れて持ち帰り、晴れた日に干すようにしたい。くれぐれもそのまま放置しないように
【Check2】ポールのたたみ方に注意
ポールの内部には、ショックコードと呼ばれるゴムが入っている。これを長持ちさせるためには、ポールを中央から折っていこう。端から折っていくと、伸び方がいびつになりショックコードに大きなテンションがかかって、切れやすくなってしまう
【Check3】テント内のゴミを出す
テント内のゴミを出す時は、インナーテントの入口ファスナーを開けておく。そして、テントを逆さまにしてすべて出しておこう。土や草、虫の死骸などを入ったままにしておくと、生地を傷める原因になる。収納する前にやっておこう
【Check4】きれいに撤収すると積載が楽!
シュラフやマット、テントといった道具は、きれいにたためば収納サイズも小さくなる。つまり、積載も楽になるということだ。雑にたたんでしまうと「来るときは積めたのに、帰りは積めない……」ということにもなりかねない