【YAMAHA】上質なツーリングマシン　パフォーマンスダンパー XSR900

高級車のようなしっとり感

パフォーマンスダンパーは4輪用高性能エンジンを供給していたヤマハが、その高出力を受け止めるためのシャシー研究開発に端を発している。左右のサスペンションをつなぐスタビライザーのような考え方で車体剛性を高めていたが、開発途中で振動をなくして快適にするために車体粘性に注目してパフォーマンスダンパーを開発した。01年のトヨタクラウンアスリートに採用後、レクサスに採用され、20年には生産累計200万本を記録している。

バイクも車体剛性は乗り心地やハンドリングに影響を与えることは知られている。ヤマハはバイクでの効果を検証し開発を進めた。振動を抑え、乗り心地、ハンドリングを向上させ、ツーリング、長距離移動でさらに効果を発揮する「パフォーマンスダンパー」を製品化。減衰力を車種専用に細かく設定している。

パフォーマンスダンパーを実際にバイクに装着すると、発進の安定性、カーブの安定性、路面からの振動収束性などは顕著に感じられる。その安定性はしっとりとした高級感のある走りにつながっているので、XSR900のようなハイパフォーマンスモデルは、パフォーマンスダンパーの装着で少し落ち着いたキャラクターになる。旅を愛する培倶人読者なら、この良さに興味を持つはずだ。

SR400　インプレッション

装着すると明らかに振動の質が変わった。クラッチをつないだ瞬間のゆらゆらする感じが消え、すっと前に出る。SRはタイヤが細く軽量なバイクだがハンドリングに落ち着きが感じられた

Specification