【ツーリングガイド】長崎県　野母崎～平戸

日本の歴史のターニングポイントに登場する長崎県
キリシタン弾圧、原爆被災、普賢岳噴火などつらい思いもしてきた
だからこそ長崎の人は優しく強い。そんな人たちとの出会いと
長崎のシーサイドツーリングを存分に楽しみたい

海岸線を走りたいなら長崎が最強だと思う

遣唐使、ポルトガル貿易、潜伏キリシタン、原爆。歴史の教科書に頻繁に登場する長崎県。

昭和時代には「長崎の鐘」「長崎は今日も雨だった」「長崎の夜はむらさき」など、流行歌の舞台にも歌われた人気の港町だ。

テレビドラマで五島列島が注目を集め、西九州新幹線「かもめ」の開通などで観光地として脚光を浴びる長崎県。しかしライダーとしてはなんといっても、美しい夕陽の名所をいくつも持つ、西の海岸線が絶好のツーリングルートだ。

野母崎の権現山展望台を出発して海岸線を走る軍艦島、伊王島、松島、九十九島といった島を左手に見ながら進む。西海橋、平戸大橋と大きな橋を渡るたびに雰囲気が変わっていく。平戸に入ると生月島に渡って満足してしまいがちだが、小一時間西に走ると本土とつながった日本最西端の地、野子町にたどり着く。この間、海岸線をつないで約200㎞を走ることができる。そしてどこで夕暮れを迎えても、甲乙つけがたい夕陽スポットがあるのだ。

海岸線だが、道が適度に曲がり、西海市は起伏があるので、退屈な一本道というわけでもない。

長崎の食は、シマアジ、アラ（クエ）、ヒラメといった海の幸、お肉好きには赤身と脂身のバランスが好評の長崎和牛も楽しみ。

今回は爽快な海岸線を走り、旬のおいしいものをいただく旅だ。そして旅のアクセントは文学と音楽、そして考古学。長崎の地で、僕が好きな「昔」に触れながら回想してみたいと思う。

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大バエ灯台

生月島の最北端、大バエ（大碆鼻）断崖の上に建つ無人灯台。灯台に階段が隣接し展望所が設置されており、珍しい構造を持つ。海岸線の切り立った断崖や風力発電の風車などが見渡すことができる

DATA

長崎県平戸市生月町御崎26-22

海岸線を200km　海、橋、夕陽を巡る旅

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DATA

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長崎県長崎市岡町2-5
TEL：095-841-9188
営業時間：10:00 ～ 18:00
定休日：年末年始、お盆、その他臨時休業あり
問：ヤマハ バイクレンタルコールセンター
TEL：70120-819-117(365日24時間）