TRIUMPH Tiger1200GT EXPLORER
かつて舟運や宿場町で栄えた栃木市は県南部に位置する都市だ
明治時代初期には県庁所在地として行政の中心地にもなっていた
また日本離れした風景を見せる渡良瀬遊水地も大半が栃木市域だ
歴史と自然を感じさせる栃木は都内から手軽に行けるエリアである
トライアンフ・タイガー1200GTエクスプローラーで栃木路をめぐった
写真/徳永茂 文/栗栖国安
初秋の栃木路で自然と歴史を満喫
小江戸と呼ばれる風情ある町並みが人気の栃木市は、年間200万人もの観光客が訪れるらしい。でもバイク乗りにとってはあまりなじみのないエリアだ。栃木のツーリングスポットといえば、日光や那須がメインで、栃木市は通過してしまう場所だからだ。でも探せばツーリングを楽しめるスポットがけっこうあるし、都内から近いっていうのもメリット。そんな栃木エリアを今回、トライアンフが誇るビッグアドベンチャーモデル、タイガー1200GTエクスプローラーでツーリングすることにした。ロングランが得意なタイガーにとっては役不足かもしれないけれど、乗り手のボクが納得しているからOK。
栃木市は江戸時代から舟運が盛んで、日光例幣使街道の宿場町としても繁栄した商都で、いまも江戸から明治にかけての蔵や商家が風情ある町並みを見せている。情緒豊かな栃木市へは高速道路で最寄りの栃木ICから向かった。都内の自宅から高速での移動距離はわずか150㎞ 足らず。時間にして2時間弱だ。タイガーにとっては「ちょっとそこまで」の距離だから快適そのもの。高速移動はとにかくラクチンだ。
鉄オタのボクがまず立ち寄ったのは、魔方陣スーパーカーミュージアム。コロナ禍で現在休館中だが、移築された旧栃木駅舎を間近にできる。幸い駐車場には入ることができたので、趣ある駅舎をじっくり見ることができてなによりだった。
市の中心部が蔵の街になっている。中でも巴波川沿いに昔ながらの建物が軒を連ねる情景は、観光客の心を惹きつける。この風景にはタイガーよりボンネビルのほうが似合うかな?
街を散策したあとは、街の西側にある大平山へと向かった。標高341mの山には遊覧道路が整備されているため、ワインディング走行が楽しめるのだ。しかも市街を一望する展望台もあって「陸の松島」と例えられる絶景まで楽しむことができたのである。
栃木県栃木市万町4-2
TEL0282-24-1188
営業時間:11:00 ~ 15:00、(土日祝)
11:00 ~ 15:30
定休日:火曜(祝日は営業)
広大な自然が出迎えフラットダート走行で冒険感を味わう
平山遊覧道路でちょっとばかりワインディングを楽しんだが、物足りなさがあったので、林道下皆川線を下り、ぶどう園が建ち並ぶぶどう通りを走りつないで佐野まで足を延ばした。目的は唐沢山のワインディング。県道141号唐沢山公園線は、道幅は広くないけどつづら折りが楽しめるワインディングなのだ。木々が生い茂ったところは路面が濡れていたけれど、レインモードに切り替えることで不安なく走れた。タイガーには最新の電子制御システムが導入されていて、エンジンの出力特性、ABS、トラコン、サスペンション特性がモード切り替えで最適な状態に制御してくれるのだ。
こうしてワインディングを楽しんだところで、最後の目的地である渡良瀬遊水地へと向かった。足尾銅山から渡良瀬川に流れ出した鉱毒による被害、いわゆる足尾鉱毒事件は日本初の公害事件となった。これを機に渡良瀬川の改修や最下流部に遊水地計画が打ち出され、明治43年に内務省による改修事業が始まり、昭和5年に渡良瀬遊水地が完成した。その後、昭和10年、13年、22年と相次ぐ大洪水を契機に渡良瀬遊水地をより効果的に活用するために調節池化事業を実施。面積33㎢ もの広大な遊水地となった。
渡良瀬遊水地は、栃木、群馬、茨城、埼玉の4県にまたがっているが、栃木市に属す面積がもっとも大きい。南にハート形の谷中湖を有する湿地帯に一歩足を踏み入れると、自然の真っただ中に放り出されたように錯覚するほどの別世界である。そしてそこには何本ものダート路が走っていて、オフロードモードに切り替えたタイガー1200GTエクスプローラーで、文字どおりアドベンチャーツーリングが満喫できたのである。
TRIUMPH Specification Tiger1200GT EXPLORER
オンロード走行重視のTiger1200GTの上級グレードにラインナップされ“EXPLORER”。快適な旅をするための機能が数多く搭載されている。その中から主要なもの挙げると「RAIN」「ROAD」「SPORT」「OFF-ROAD」の4段階に設定されたライディングモードやクルーズコントロールを装備。また、トライアンフ初となるBSDを搭載、走行中に後方死角にいる車両を検知しミラー下部のLEDで知らせてくれる。まさにロングツーリングの相棒としては至高のモデルといえる
Specification
エンジン:水冷4st.並列3気筒1158cc
最高出力:110ps/9000rpm
最大トルク:130Nm/7000rpm
重量:257㎏
シート高:850/870 ㎜
燃料タンク容量:30L
タイヤサイズ:F=120/70R19 R=150/70R18
価格:SNOWDONIA WHITE 254 万9000 円、SAPPHIRE BLACK 257 万9000 円、LUCERNE BLUE 259 万4000 円
Tiger1200 14日間オーナー体験
抽選で2名のライダーにTiger1200を存分に堪能してもらおうという14日間オーナー体験キャンペーン。10月8日(土)より応募を開始する。
実施期間:2022年10月8日(土)〜10月30日(日)
内容:抽選で2名の方にTiger1200を14日間貸し出し、ツーリングでの性能を存分に味わってもらう
ディーラーキャンペーン
キャンペーン期間中にトライアンフディーラーを訪れた方全員にステッカー、さらにTiger1200・Tiger sports 660を試乗した方に、トライアンフオリジナルのアクリルピンバッジを贈呈。
実施期間:2022年10月8日(土)〜11月30日(水)
内容:トライアンフディーラーに来店した方に歴代ロゴのステッカー、Tiger1200・Tiger sports 660を試乗した方にトライアンフのアクリルピンバッジをプレゼント。さらに購入者には抽選で豪華景品もプレゼント