【ツーリングガイド】夕陽が水平線に沈む天草へ

話題の天草夕陽八景スポットが点在する天草西海岸をバイクで走る

僕にとって天草もまた初上陸する土地だ。夕陽がきれいとは聞いていたがこれほどまでとは思わなかった。南島原市の口之津港から出港した島鉄フェリーが着くのは鬼池港。そこから天草下島を南下した西側の海岸線が夕陽の名所だ。

海沿いの国道389号はその名も天草西海岸サンセットラインと呼ばれる区間があり、天草夕陽八景と呼ばれる８つの夕陽鑑賞スポットに選定されている。鬼池港から西へ向かうルートを選ぶと﨑津集落あたりまで、40㎞以上海沿いを走ることができる。これはなかなかできない経験ではないだろうか。BMW R18Bをゆったり走らせるには最適のコースだ。

河浦町﨑津のマリア像を望む夕陽の写真を1年前の本誌で紹介しているが、それが僕の心に残っている。あんな夕焼けに出会えたら幸運だ。今回は真っ赤な夕焼けには会えなかったが、その時にしか出会えない自分だけの風景を心に刻めば良い。（負け惜しみ……）

さて、今注目のスポットは西平椿公園だ。駐車場も整備されていてバイクでも立ち寄りやすい。バイクを停めて階段を下れば、岩と海が織りなす独特の景観が広がる。ここに立ち寄ったら「アコウの木」も自分の目で見てほしい。高さが約20メートルにもなる巨大な木が巨石をつかんだような景観は、映画「天空の城ラピュタ」の世界観を彷彿させるとのことで話題になっていて人気の撮影スポットである。その他にも、天草西海岸には特徴ある景色が広がっていて、十三仏公園の展望所から見える奇岩、通称「ぞうさん岩」も有名なだけはある。ぞうが海を渡っているように見えるその姿もぜひ見てほしい光景の1つだ。また与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑があり文学好きはときめくかもしれない。

九州の日の入りは関東より遅い。1月上旬の17時過ぎはまだ日が残る。夕陽を楽しむ場所を探しながら国道389号を行ったり来たり。何カ所か候補地を絞ったところで大きく日が傾いてきた。

夕陽を楽しむために、未舗装だが安全にバイクを寄せられるエリアを見つけてR18Bを停めた。釣り人がアオリイカを釣り上げるところに遭遇するというサプライズもあり、ワクワク感が高まる。

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DATA

番組名 ：あまくさカラー（生放送）
放送日時 ： 毎週土曜13:00〜14:00
周波数 ： 88.8MHz
Instagram：＠amakusa_color
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