ライダー憧れの道が消滅の危機 !?
2月22日、耳を疑うニュースが流れてきた。石川県・羽咋市にある『千里浜なぎさドライブウェイ』が高波による影響で通行止めになったのだ。波が一部区間の砂浜の道を覆い、物理的に通れなくなったというのが今回のニュース。
県に問い合わせてみると、高波による影響で通れなくなるということは、日本海側に強い風が吹く冬期にはもともとよくあることなのだそう。しかし近年、通行止めになる頻度はとくに顕著で「千里浜なぎさドライブウェイの消失」が現実味を帯びてきてしまっているとのこと。
1994年に50mあった砂浜は1年で約1mずつ消失していき、2011年に幅は35mまで減少。県は、浸食対策として砂の海上投入や人工リーフ(砂浜を削る波の力を弱める岩礁)の設置、サンドパック(砂の流出を防ぐ土嚢)の設置などの活動を行い、多少の改善が見られたものの、現在の砂幅はそれ以下となっている。
海岸の砂は風で舞い、波は砂を海中に戻す。それが自然で、そもそも「砂浜をバイクで走る」が不自然なのかもしれない。しかし、日本で唯一、世界的に見ても珍しく美しいこの道を、多くのライダーにいつまでも楽しんでほしいと思うのは当然のこと。
3月25日現在、千里浜なぎさドライブウェイは依然として一部区間を除き通行止め。季節風が収まるのを待ち、復旧作業を行うそうだが、完全開通の目途はいまだ立っていない。ライダーとして、走れる日を心待ちにしたい。