肌がキレイだから美人になる!
有田方面から向かった先は嬉うれしの野温泉。じつは嬉野温泉か武雄温泉に宿泊するか迷っていた。どちらも佐賀県を代表する2大温泉。せっかくなので、温泉もグルメも、そして夜も楽しみたい。ボク調べではこの3項目では両者一歩も引かずといった塩梅だったのだが、嬉野温泉は全日本スナック連盟会長である浅草キッドの玉袋さん主催の第1回全国スナックサミットの会場に選ばれた地であることが発覚。どちらも全国に名を馳せた歓楽街だが、これを見たら嬉野温泉が一歩リード、ということで嬉野温泉を選んだ。
さて、この嬉野温泉で外せないのが温泉湯どうふ。このあたりの家庭では蛇口をひねれば水道水の代わりに温泉が出てくるといった契約も可能だそうで、これを利用したのがこの温泉湯どうふだそうだ。この湯どうふを求めて週末に行列ができる店として有名なのが、「宗庵よこ長」。漫画「おいしんぼ」でも登場したことがある逸品だそうだが、豆腐に特別な感情を抱かないボクとしては、しょせんは豆腐。「どれほどのものか」と思って、湯気が湧き立ち熱々の湯どうふを一口ほおばる。ふんわり、トロりと、口の中でとろけていく温泉湯どうふ。思わず膝を叩いてしまうシンプル・イズ・ベストな優しい味わい。豆腐だからって舐めていてゴメンナサイ。
温泉も素晴らしかった。宿泊したのは、うれしの元湯。この嬉野温泉は島根県・奥出雲町の斐乃上温泉、栃木県・さくら市の喜連川温泉と並び、肌に対して効能がよい「日本三大美肌の湯」に認定されている。入ってみた感想としてはトロトロした感触が心地好い。夕食も狙っていた佐賀牛のコースを選択。やっぱり佐賀はグルメが最高である。
前日に泊まった大望閣でも感じたことだが、佐賀は器が楽しい。これまで自分には器を愛でるという美的感覚はカケラもなかったのだが、美しく盛られた料理一品一品を眺めていると、今回の佐賀ツーリングで新しい価値観が自分の中に宿った気がした。これまで食べるためだけのお皿だったが、見せ方に対する職人の心配りまで伝わってくるではないか。「今さら、気が付くなよ」って言われそうだが、書いておくことにした。
その後は当然のことながら、スナックを周ってみた。たしか、ピエロという店だったと思う。ここのママは地元常連客が言うには嬉野No2(No1は東京に打って出たと言う)とのことだが、たしかに美人。パッと見、40代とお見受けしたが本人は「もう60手前よ! でも、嬉野の温泉に浸かってきたから少しは肌にいいのかも」と笑顔で応える。紛らわしい話だが、「日本三大美人の湯」と、嬉野温泉が選ばれた「日本三大美肌の湯」が存在している。なるほど、「美肌の湯」は美肌になり、美人にもなるのかと納得がいった瞬間だった。全国の女子ライダーは、美人になる湯と美肌になる湯、どちらがお好みだろうか。
温泉を使ったトロトロ湯豆腐は必食!宗庵 よこ長
温泉湯どうふ発祥の店でこだわり豆腐から自家製造する老舗。写真の「湯どうふ」は豆腐の味を最大限に引き出した逸品で500円。湯どうふ定食(920円)など湯どうふ付きの定食メニューも充実する。
DATA
宗庵 よこ長
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2190
TEL:0954-42-0563
営業時間:10:30~21:00(LO20:30)
定休日:水曜
http://yococho.com/
嬉野温泉の名物日帰り湯ライトアップも魅力!シーボルトの湯
木造2階建てで大正ロマンあふれるゴシック建築物「シーボルトの湯」。嬉館内には、大浴場や貸切湯、市民ギャラリーなど、観光客だけでなく市民にも憩いをもたらす野温泉のシンボル的存在。夜間ライトアップも必見!
DATA
シーボルトの湯
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙818-2
TEL:TEL0954-43-1426
営業時間:6:00~22:00
定休日:第3水曜(祝・祭日の場合は翌日休館)
料金:420 円
嬉野で唯一、自家源泉を持つ公衆浴場百年の湯
肌にトロリとまとうような嬉野温泉の美肌湯が楽しめる日帰り入浴施設。通常利用は大浴場のみとなるが、露天、岩風呂など5つの貸切風呂(別料金)も用意する。うれしの元湯宿泊者は温泉利用は無料となる。
DATA
百年の湯
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2202-8
TEL:0954-20-2525
営業時間:9:00~22:00(受付終了21:30)
定休日:第4水曜
日帰り入浴料:平日570円、土日祝670 円
http://www.100nen-spa.co.jp/
温泉も食も充実する温泉旅館うれしの元湯
百年の湯に隣接する温泉旅館。100年以上の歴史を持つ源泉を、惜しげもなくたっぷりと使用した美肌の湯が自慢だ。温泉は露天、大浴場のほか貸切湯も充実。食事も佐賀牛プランなどバリエーション豊富なので、温泉も食も楽しめる。
DATA
うれしの元湯
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2202-8
TEL:0954-20-2626
営業時間:9:00~22:00(受付終了21:30)
宿泊料:1 万8150円~
http://www.motoyu-spa.co.jp/hotspa/
嬉野に来たら嬉野茶!
せっかく嬉野に来たら、お土産に買っていきたいのが嬉野茶。この嬉野茶は佐賀県南西部の嬉野市から、長崎県東彼杵町にかける地域で生産される日本茶で、嬉野温泉ではお店も多いので立ち寄りたい。
嬉野温泉周辺では茶畑を目にすることが多い。立岩展望台からは嬉野温泉を俯瞰できる景色が楽しめるが、この辺りに茶畑が多い。
佐賀県に来たら器も見たい!
佐賀県は有田焼、伊万里焼、唐津焼など、焼き物で有名な町が多くある。とくに有田は器の町として有名でこの近辺はお店も多い。せっかくなので、ブラリと立ち寄ることを強くオススメしたい。写真の器は、有田焼ではないが個人的に買ってしまった今回の旅の戦利品。GoToキャンペーンの地域共通クーポンを使ったので、これ以外にも買ってしまった。