グリップヒーターの効果を最大限に引き出すグローブ
冬のツーリングで、何が悩みかといえば、やはり手が冷えること。冷たさは痛みに変わり、いずれ感覚を失う。すると操作に支障が出て、安全性の面でも問題がある。
そこで、保温性の高いウインターグローブや、グリップヒーターの出番となるわけだが、意外なことに両者の相性はいまひとつ。一般的なウインターグローブは、防風性・保温性を持たせるため分厚く断熱を考えた作りになっている。実は、コレが問題となる要素。
断熱というからには、寒さだけでなく暖かさも遮断してしまう。つまり、ウインターグローブを使用することで、グリップヒーターの熱が手に伝わりにくい状態になっているのだ。
バイク用グローブ専門メーカーのJRPでは、この点に着目。グリップヒーター対応グローブを開発した。手のひら側は、グリップと擦れる部分には補強が追加されている以外は一枚革。こんなに薄くて寒さに耐えられるの? と心配になってしまうのだが、その分グリップヒーターの熱がダイレクトに伝わってくる。一度使ってみれば、グリップヒーターはこんなに熱いものかと驚くだろう。また、厚手のウインターグローブにありがちな、操作性の悪さとも無縁。
もちろん、走行風に晒される手の甲側にはしっかりと防寒対策が施されている。柔軟性と伸縮性に優れ、高い撥水性を持つネオプレーン素材と、肌触りが良く保温性が高いフリースがラミネートされている。
このグリップヒーター対応グローブの「GHL」は、従来モデルのカフス部分を長くして、さらに耐寒性を高めた改良版。グリップヒーターを使用しているライダーなら、絶対に見逃せないアイテムなのだ。