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リターンライダー必見!“バイクとスマホを交信して最新の情報が分かる、インフォテインメントシステム”

ブルートゥース搭載で必要な情報を一元管理

インフォテインメントとは、「インフォメーション(情報)」と「エンターテインメント(娯楽)」の機能を幅広く提供するもの。ナビゲーション、音声通信、インターネット接続のほか、音楽や動画などのマルチメディア再生などを指すのが一般的だ。

バイクの世界でも、このインフォテインメントを提供するシステムが著しい進化を遂げている。まず、情報が表示されるメーターもTFTカラー液晶ディスプレイがビッグバイクだけでなく、いまやミドルクラスやアンダー400クラスにも普及している。

TFTメーターとは?
TFTとは、Thin Film Transistor=薄膜トランジスタのことで、これを採用したカラー液晶ディスプレイが採用されるバイクが増えている。TVやスマホでもお馴染みの存在で、鮮明な画像が特徴。タコメーター、速度などの表示レイアウトを変更できるタイプもある。最近では、インディアン・FTR1200Sとハーレー・ダビッドソンのツーリングファミリーの多くがタッチパネル方式を採用する

電子デバイスを各段に進化させたIMUの登場によって、ライディングモードなどの各種設定といったライダーが知りたい車両情報は増加する一方だ。しかし、ライダーが気になることはバイクのハード面ばかりではない。ツーリングでルート確認のためのナビ表示や、音楽を楽しんだり、着信への応答といったソフト面は、これまでスマホとインターコムをペアリングして行っていたハズだ。

このソフト面の情報をひとつの画面で行えるようにしたのが、バイクへのブルートゥースの搭載。車両をハブにブルートゥースでペアリングすることで、大型ディスプレイで必要な情報を一元管理することが可能になった。

また、高額モデルを中心に広がり始めているのがアップルカープレイやアンドロイドオートの導入。ゴールドウイングを皮切りに、CRF1100Lアフリカツインも採用。また、ハーレー・ダビッドソンもアップルカープレイだけでなく、20年初夏にアンドロイドオートを導入すると本国が発表している(日本では導入時期は未定)。

バイクをハブにするメリット

接続しているものが視覚的に分かる!
専用アプリと連携できる
パッセンジャーともナビ音声や音楽を共有できる
愛車の最新情報をスマホに転送できる

ホンダ・ゴールドウイングゴールドウイングはApple Car Playを採用

スマホ内の電話帳や音楽リスト、ナビゲーションのアプリなどを、そのまま利用できるApple Car Playを世界で初めてバイクに装備したゴールドウイング。ブルートゥース対応の市販ヘッドセットの使用を想定し、乗車中の使い勝手を追求した仕様になっている。発売当初はApple CarPlayのみだったが、この5月にアンドロイドオートも対応スタート

BMWは日本語表示も登場

ディスプレイの表記は英語が主流であったが、BMWの最新モデルF900R&XRではついに日本語化を実現。これにより、より使いやすくなった。日本語化は今後も増えてほしい

これからブルートゥースは、バイクをハブにした接続方法に変わっていく!

ブルートゥース・インターコムは、接続したいものと直接ペアリングする方法が一般的だったが、最近は車両に接続できるモデルが増えている。この方式はブルートゥースを搭載しているモデルに限られることになるが、バイクをハブにした接続方法を行うことで拡張性が高まる点が大きなポイント。愛車とスマホがつながることで車両情報を共有したり、モニターで表示できるなど、視覚化の難しかったブルートゥースを「見える」化し、ソフト面の情報も提供

BMW Motorrad Connected
BMWのアプリを例にすると、車両とスマホがブルートゥースで接続されることで愛車の現在の状況がアプリで把握できる。たとえば、現在のガソリン残量やトータルの走行距離、次回の車両点検のタイミングなどがひと目で分かる。走行履歴はペアリングされるたびに自動的に更新される仕組み

詳しい内容は誌面でチェック!

BikeJIN/培倶人 2020年7月号 Vol.209
990(税込)

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