みなさまはじめまして。タモンメグミと申します。BikeJINのグルメツーリング連載「多聞恵美のうまいもん好っきゃモン!」を担当し早10ウン年。いろんなお店いろんな景色を、バイクを通じて感じて味わってきました。この度BikeJIN誌のwebリニューアルに伴い、BikeJIN誌面をまだご覧になったことのない方にもこうしてお話を聞いてもらえる場を頂けたわけで…ならば!
私の旅をもっと知ってもらいたい!旬のうまいもんの素晴らしさを伝えたい!バイクと温泉の相性の良さを知って欲しい!てゆーか「ドヤっ」て自慢したーい!(笑)
というわけで私が今まで味わって来た数々の旅を、やっぱりうまいもんを通してご紹介すべく『多聞恵美のうまいもんオカワリ!!』と題しお届けさせていただきます。
ご当地グルメ「ローメン」の老舗うしお
このコラムを担当するようになってからというもの今まで以上に「どのお店が一番美味しかった?」と聞かれるようになりました。
されど良いのか悪いのか「常にそれぞれに美味しい」派のワタシ。
自分が登場する(というか自分しか載ってない)「うまいもん好っきゃモン!」を開き「美味しそうだな?ウラヤマシー!」と思うことは数あれど、何も見ていない状態では「どこも美味しかった…」と質問主をモヤッとさせ続けていたのです。罪な女だわ…笑
しかし!このお店を知ってからは回答に困ることがなくなりました。
それは長野県・伊那市のご当地グルメ「ローメン」の老舗うしおさんです。
ローメンには焼きそば風・スープ風の2通りあり、どちらも正しいローメンです。
レギュレーションは「蒸し麺・キャベツ・羊肉」あとは各店のオリジナル。
私がいただいた「うしお」のローメンは焼きそば風で、ソース味。
ニンニクとごま油の風味が効いたマトンはちょっぴりクセがあるものの、それこそが「あの味…忘れられん!」と私の思い出しグルメ度NO.1になっている所以なのです。
中華鍋の中で炒められるマトンとキャベツ、そして合わさるコシの強い伊那独特の蒸し麺に「ジャー!」っと音をたてスパイシーな香りを店内に充満させるソースのハーモニー…!
ああ!!今すぐ食べたい!!
ローメンはご当地に育てられご当地に愛され続けてきた味、いわばB級グルメです。シンプルで一見簡単な調理、材料だってそんなに多くない。けれどそれが良いんですよね。
食を通して地元の方達の日常にお邪魔できる感覚。これがB級グルメの最大の魅力だと私は思っています。
うしおさんでは「並盛はお酒の後のシメ用」ということで、普通に食事として頂くなら大盛(750円)がオススメ。
昔ながらの食堂然としたテーブルの上にはセルフトッピング用のごま油、酢、七味等が並びます。
是非アレンジのチョイスはお店の方に聞いてみて下さい。旅の出会いは一期一会。一言よりも二言と言葉を交わしたほうが必ずより思い出深い旅になりますモン!
さてすっかりローメンに夢中になりエリアのご紹介が最後になりましたが今回旅をしたのは長野県の伊那~塩尻市のエリア。
中央自動車道・諏訪ICから国道152号、361号、19号とU字型にバイクを走らせました。杖突峠や奈良井宿も巡っています。
旅の全容は2016年12月発売の「多聞恵美のうまいもん好っきゃモン!」p.90~93にご覧下さいね。
Text. Megumi Tamon
[SHOP DATA]
うしお
長野県伊那市荒井3460
TEL0265-72-4595
営業時間:11:30~13:00
17:00~21:00
定休日:不定
※日曜休みが多いので事前に電話で確認を
多聞恵美のうまいもん好っきゃモン!
ツーリング月刊誌「BikeJIN」において、創刊50号より連載を続けている人気企画「多聞恵美のうまいもん、好っきゃモン!」。ご登場いただくのはもちろん、BikeJINの連載記事で毎月ツーリングをしている多聞恵美さん。バイクに乗れる女性タレントとして、各バイク系イベントのMCとして大活躍中の彼女が、日本全国の美味しいモノをご紹介。このムックでは連載の中から、特に人気を集めた21話を「海の幸」「山の幸」「里山の幸」と料理ジャンルごとに掲載しています。
このムックのオリジナルコンテンツとして絶景ロードとして名高い志賀草津道路編も収録しています。