多くの地図で、何かしらの表現がされている「等高線」
それだけ意味のある要素だが、いかんせん分かりづらく
地図嫌いを助長させる要素にもなったりする
でもこれが分かると俄然、地図読みが面白くなる
まずは楽しく等高線を理解してみよう
もしも等高線が読めたなら
すっかり寒い時期になってきました。12月は温泉にでも行きたいなぁ。どうせなら、うんと寒い雪国へ。欲を言えば、そこで一週間くらい湯治宿に泊まりたい……ああ、湯治宿に編集部があればいいのに。そんな寝言をほざく毎日です。雪は積もらねど、仕事の山はゴンゴン降り積もっております。
年が明ける頃にはこの山も、さぞいびつな山になっていることでしょう。右も左もあっちも山。山山山。というわけで、今回は「山」(あるいは「地形」)に焦点を当てようと思います。
「地図」で「山」といえば、まず思い浮かぶのが「等高線」です。等高線とは、同じ高さの地点同士をつなげた線で、現実には存在しない線です。見えない線ではありますが、この線があることで、そこがどんな土地なのか、平面の地図から立体地形の想像ができるようになります。とっても難しそうですけどコレ、「読図」といって、登山などする人はよくやっていることです。まあそこまで熟練せずとも、その意味を少しでも知っておけばツーリングで景色が良さそうな場所を見つけたり、しんどい峠道を避けたり、なんてヒントになるんじゃないかしら。
とりあえず描いてみる
とはいえいきなり「等高線から地形を想像」するのは難しいので、まずは逆に「地形から等高線を想像」してみましょう。いや地形なんて言うから難しく感じるんであって。たとえば次の写真の大福とプリンを「山」に見立てて等高線を描くとしたら、それぞれどのようになるでしょう。想像してみてください。
上から一定の高さごとに、水平にナイフを入れていくイメージをしてみましょう。だいたい、こんな感じに……。
どうです、なんか「っぽく」ないですか(笑)。なんとなく、等高線というものが分かった気がしてきたような気がしませんか。
ちょっと、この絵をじーっと見てみましょう。なんだかいろいろ付け足したくなってきませんか。
特にプリン山の方は、尾根と谷があり、しかも山頂には湖(カラメル)があります。こんな場所があったら、観光地として人気が出そうです。ロープウェイを付けてみましょうかね。
あとはトンネルを掘ったり、鉄道駅を開業させたり……な~んて、マニアックな遊び方もできますので、みなさんもぜひ、身の回りのモノの等高線を想像して描いてみてください。
ともすればキモチ悪い遊びではありますが(笑)、それが地形を読む練習になるかもです。知らんけど。ゲフンゲフン。
応用編?
さて、では次に、もうちょっとだけ複雑な地形を見てみましょう。
これ、クロワッサン、いやクロワッ山です。買ってきました。クロワッサンは、焼きたてと冷めた時の味の差が激しいので、要注意ですね。冷めたクロワッサンはなんにも美味しくないです。はい。あ、先日、とあるケーキ屋さんが焼いているクロワッサンを、焼きたてで食べたんですが、笑っちゃうくらい美味しかったんですよ~、アレまた食べたいなあ。エヘヘ。……っと、話が大幅に逸れました。さて、等高線で表わすクロワッ山、どんな線になるか。
もっと複雑なはず? たしかに間隔を詰めれば、もっとリアルになります。でも案外こういう風に、細かい凹凸が省略されることの方が多いってことも、覚えておくと良いかもですね。ここがまた難しいポイントなんですが。
あのクロワッ山を越えて
さてさて、それでは次に、地形=等高線に対して道路や鉄道がどう通っていくのか、といったところを考えてみたいと思います。(実はこれが本題)
たとえばこのクロワッ山が実際の山で、むしろ「クロワッ山脈」くらいのデカいものだったとして、周囲の街はどんなふうに広がっていくのか。考えると面白そうです。どうです、気になりますよね?
と、思ったのですが、どうやらスペースが足りないので、今回はここまでとさせてください。次回、実際の地図を見ながら、考えてみたいなと思います(難しくて書けなかったら違うネタになるかも……苦笑)。ではまた!
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