「ツーリングマップルがWEBを立ち上げた」と聞くと、
普通に考えれば「ナビ」を思い浮かべそうだけれど、
できたのは「みんなで作るツーリングマップル」というもの
それは何のために、どういう目的で作られたのだろうか
WEB、はじめました
みなさんこんにちは! 夏も終わり、いよいよツーリングに気持ちイイシーズンの到来ですね。北海道辺りはもう終盤でしょうか。実は今年の夏は、ワタシも北海道へ行きまして、BikeJIN祭り@北海道・白老へ参加させていただきました(終始レンタカーでしたけども……)。そのイベント会場でもお知らせさせていただいたんですが、実は、ツーリングマップルではこの夏、WEBサイトをオープンしました(パチパチパチ)!
現状このサイトの主なコンテンツは大きく分けて2つ。ひとつは著者陣のバイク周辺にまつわるお話や、さまざまなツーリングスポットやノウハウなどをお送りする「ツーリングコラム」です。そしてもうひとつが今回お話したいネタ「みんなのツーリングマップル」です。ちょっと、普段の「地図」を巡るお話とは毛色が違ってきますが、お付き合い下さいませ。
載せきれない情報どうする問題
さて、これまでの連載でもお伝えしてきた通り、「ツーリングマップル」は、各種情報網から得たネタをもとに、各エリア著者が実走取材を行い、これを昭文社の地図情報と組み合わせて更新しています。
道路や建物の経年変化はしっかり追いつつ、著者が載せたいと感じたものを掲載する、そんな「地図」としては珍しい(通常ありえない?)「主観」を前面に出したものとなっています。
プロの主観に基づくおすすめ情報が支持され、20年以上続けてこられたわけですが、一方でここ数年、年1回出版するこの本だけに注力していていいのか? という思いもありました。
というのも、地図にはスペースの制約があるため、せっかくいいネタがあって取材までしていても、載せきれないものが少なくありません。付録の小冊子でも、とくにオススメのスポットは写真付きで紹介しますが、細かいネタはたとえ取材して写真を撮っていても見せられません。毎年死んでしまう小ネタのなんと多いことか。そんな情報を、どうにか生かす(活かす)ことはできないものかと悩んでいたわけです。
実際、「なんでここ載ってないの?」というご指摘・苦情はよく受けるんですが、そのうち何割かは「いや、知ってるんだけども……」というケースだったりします(負け惜しみじゃないですよ!)。
流れ過ぎ去ってゆく情報ええのか問題
もうひとつ、SNSの普及によって、最近ではだれもが発信者となり、ステキな情報を共有しています。ツーリングの際は、それらをいちばん参考にしているという人も多いでしょう。
でもSNSの特性上、どんなに良いネタがあっても、その時バズらなければ、あっという間に過ぎ去ってしまいますよね。これも「もったいないなあ……」と指をくわえて見ていたわけです。だって、悔しくないですか? 自分や、自分がフォローしてる人が、ずっと前に行って感動して投稿したネタが、その時は大した反応がなかったのに、影響力ある人がちょろっとつぶやいてバズってるの見たりしたら、ねえ。
「みんなが集まる場を作りたかったんだ」
スミマセン、うっかり意識高い系っぽい(いやそうでもないか)発言しちゃいましたけども。要するに、我々が捨てちゃってる情報や、皆さんが投稿して、流れて行っちゃうような情報が集まる場が、しかも地図上で(ここ重要!)できたならば、面白いし、何か、使えるものになるんじゃないかしら。いや、なるに違いねえぞ。それが「みんなのツーリングマップル」の始まりです。
みんなのツーリングマップル閲覧画面。ヘルメットアイコンがある場所が投稿のある場所。日本全国でどんどん増殖中!
このサイトでは、感動した景色や美味しかった料理から、危ないと感じた道や通行止めになった廃道などまで、多くの人に知ってほしい情報を、誰でも地図上に投稿して共有することができます。まあ簡単に言うと「地図」を介したSNSみたいなものです(※現在はツイッターを通じての投稿に限定されています)。
そもそも、ユーザーの皆さんの趣味・興味は十人十色です。道ひとつとっても、スカッと抜ける快走路が好きな人、ワインディングが好きな人、ダート林道が好きな人など様々ですし、全部好きな人もいるでしょう。歴史スポットを巡りたい人もいれば、グルメツーリングをしたい人、花を見たい人、キャンプが好きな人、いろんな方がいます。それらすべての方に満足いただけるのは、一冊の地図ではなかなか難しいものです。でも「みんなのツーリングマップル」なら、それもできちゃうかもしれません。
まだまだ発展途上だけど、とにかく見てほしい!
8月にサイトをオープンして、すでにたくさんの投稿が地図上にちりばめられています。けっこう、身近な場所でも知らなかったこととか、発見があって面白いですよ。自分の好きなエリアに投稿がなかったら、埋めたくなりますし(笑)。
投稿を開いたところ。本誌で表現できないような、都市部の細かい情報も投稿できる
今後、アイコンでジャンル分けできるようにしたり、検索できるようにしたり、もっと便利で面白くなる機能追加をしていきたいと考えています。なのでぜひぜひアクセスしてみてくださいね!
よろしくお願いします!
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