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【愛用品お手入れガイド】レインウエア編 vol.1 Q&A

ツーリングライダーなら誰もが1着は持っているギア、それがレインウエアだ。
頻繁に使うわけではないからこそ使用後のメンテナンスも気軽にできる。
雨天走行を快適に、そして安全にするためにもレインウエアの機能を万全に保とう!

Q.寿命はあるの?

A.使用頻度や環境によって異なるがおよそ3~5年ほど
コーティングの経年変化により、防水透湿性は劣化する。性能を維持できるのは3〜5年といわれているが、あくまでこれは生地そのものの耐久性のことで、縫い目のほつれ、シームテープの剥離による早期の性能低下も起きうる。これはゴアテックスなどのラミネートでも同様だ。
ゴアテックスそのものは耐久性に優れており、ゴア社は無期限保証を実施するほど。定期的なメンテによって10~20年使用している例も。

Q.サイズはどうすればいいの?

A.メーカーによって異なるが自分の服のサイズでOK
ゴールドウインの場合はジャケットと同じサイズでジャストフィットするようデザインされている。しかし、メーカーによってはジャケットと同じサイズを選ぶとキツめになる場合もある。レインウエアを試着できることは稀なので、購入前にショップスタッフに確認するか、メーカーに問い合わせるのもいいだろう。
冬は少なからず着膨れするので、体格がサイズの狭間にある人は夏用と冬用を用意するのもベターだ。

Q.どんな素材があるの?

A.大きく分けて“コーティング”と“ラミネート”の2種類

コーティング
ナイロンやポリエステルに、アクリルやポリウレタンといった防水性素材を塗布したもの。さまざまな素材が開発され、透湿性も併せ持つ「エントラント」や「バーレル」「デュアルテックス」などがある

ラミネート
防水透湿フィルムを生地(ナイロンやポリエステル)の裏に貼り合わせて2層構造としたもので、ゴアテックス製品が代表的。フィルム保護のために裏地を貼り合わせたものは3層構造となり、優れた耐久性を持つ

スペックの読み方

ゴアテックスレインスーツ(GSM22712)

防水性

初期耐水圧:45000㎜以上

つまり……
10㎠の生地に450㎏の水があっても耐えられる!

ちなみに……
カサの耐水圧……約200~500mm

一般的な耐水圧の目安
大雨……10000mm 中雨……2000mm 小雨……300mm

初期耐水圧と呼ばれる数値は、生地がどのくらいの重さの水に耐えられるかを示すものともいえる。分かりやすく言い換えると、耐水圧が45000㎜なら10㎠に450㎏の水をのせても防水性を保つことを表している

透湿性

透湿性:13500g/㎡・24h
レインウエアにはおよそ1.5㎡の生地が使われるので

つまり……
1時間あたり844gの水蒸気を放出できる!

ちなみに……
一般的に1時間当たりの人間の発汗量
安静時……約50g 軽い運動……約500g 激しい運動……約1000g

単位は「g/㎡・24h」で表記され、生地1㎡あたり24時間で何gの水蒸気を放出するかを示す。透湿性13500g/㎡・24hなら、軽い運動くらいの発汗であれば水蒸気として放出でき、乾いた状態を維持できる

“バイク用”にはワケがある!!

耐水圧が10000~20000㎜もあれば高速走行でも防水性を維持できるが、レインウエアの弱点は縫い目や開口部だ。そのため、バイク用レインウエアはシームテープだけでなく、身頃ジッパー部に二重の防水フラップを設けたりして防水性を高めている。登山などほかのアウトドア用と決定的に異なる、専用設計の強みなのだ。

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