【愛用品お手入れガイド】レザージャケット編 vol.2 日々のメンテナンスで長持ち!
レザージャケットはタフでヘビーデューティな衣服であるからこそ
「一生モノ」といわれる。しかしそれだけ
長持ちさせるには日頃のメンテナンスを欠かすことはできない
革製品のクリーニング「リフレザー」にそのノウハウを聞いてきた
襟
襟は走行風を受けやすい箇所だけあって排気ガスや埃など汚れが付着しやすい。また肌に直接触れる部分なので皮脂汚れも付着し、ダメージを受けやすい部分だ
切り返し
縫い目部分はやはり汚れが溜まりやすい箇所だ。縫い目に沿ってブラッシングを行い、水を含ませて固く絞ったタオルでしっかりと汚れを拭き取っておく
コバ
「コバステッチ」と呼ばれる素材の縁近辺の縫い目は凹凸があるだけに埃が溜まりやすく、排気ガスなどの汚れも付着しやすい。マメなブラッシングが効果的だ
袖
襟部分同様に、走行風の影響を受けやすく、素肌と密着するだけに皮脂汚れも付きやすい部分。表だけでなく、裏地の皮脂汚れも固く絞ったタオルで拭き取ろう
日々のメンテナンス
①ブラシでホコリを払う
ブラッシングは着用ごとに行いたい基本的なメンテナンスだ。まずはジャケット全体にブラシをかけてホコリを落としたら、コバや切り返し、襟や袖といった汚れやすい箇所をブラッシング
コバや、切り返し部分も忘れずに
縫い目に沿ってブラシを往復させ、縫製部分に入り込んだ汚れをしっかりと掻き出す。ブラシをソフトに使うのがコツだ
②硬く絞ったタオルで拭く
ブラシで落としきれない排気ガスや虫の死骸を丁寧に落としていく。手順はブラッシング同様、全体から細部へと行う
長期保管の場合
肩幅に合ったハンガーにかける
ジャケットの肩幅と厚みに合わせたハンガーを使い、型崩れを防ぐことが基本。針金ハンガーは厳禁だ。肩幅が合わない場合には、タオルなどを巻いてハンガーを太くすると良い
月イチで風通しの良い場所へ
湿気から革を守るには、乾いた風に当てることが大切だ。理想は部屋で保管することだが、クローゼット保管の場合は月に1度は風通しの良い場所にかけて、陰干しをしよう
不織布をかける
ホコリの付着を防ぐために不織布カバーを使うのがベター。通気性のない素材は湿気によるカビ発生の要因にもなるので使用しない。塩化ビニールはクロムなめしの革に反応して溶けることもあるので使用は厳禁だ