Q.洗濯頻度はどれくらい?
A.夏物は使うたびに、冬物はスプレーで対応
ライディングジャケットの主流は
化学繊維を素材とするテキスタイルジャケットだ
スポーツ系、ツーリング系、カジュアル系と
そのかたちはさまざまあるがメンテナンスの方法はどれも同じ。
機能性を損なわず長持ちさせる方法を見てみよう
A.夏物は使うたびに、冬物はスプレーで対応
汗や皮脂で汚れやすいメッシュジャケットは洗濯による性能低下がないため、着用ごとに洗いたい。一方、防水透湿性や防風性を持つ冬用ジャケットは、洗濯による性能低下を招きやすい。日常的には絞ったタオルで汚れを落とし、抗菌消臭スプレーで清潔に。保管前に洗濯あるいはクリーニングすれば十分。洗濯する際は、プロテクターやインナーを外すことを忘れずに。
A.使用頻度や環境によるが理想は2~3年
防水透湿性や防風性を持つフィルムはおよそ2~3年で性能が低下してしまう。しかし性能がゼロになるわけではないし、撥水スプレーなどを使うことで低下した性能を補える。機能面の使用限度は個人差があるため一概に言えないが、万全の性能を求めるなら2~3年ごとに買い替えるのが理想だろう。
A.2~3着を着まわすことで劣化を防ぐのがコツ
気に入ったジャケットなら同色、あるいは色違いを2~3着用意して順番に着まわす方法がベターだが、費用もかさむ。1着を長く使うには、こまめに汚れを落として清潔を保ち、摩擦や重圧をかけないこと。ネックゲーターは汚れ防止になるし、重いバッグを背負ったり担いだりしないことも長持ちのコツだ。
A.バイクのための機能が備わっているから
ライディングウエアにはさまざまな機能が盛り込まれている。この季節に重要な防風・防寒性を見ると、前身頃のファスナー部分には表と内側に上前立てを備えるほか、腹部にはストームガードを設けて冷風の侵入を防ぐ。襟や袖も同様に防風機能が備わる。防寒性がない衣服では体温を維持できず、身体機能や集中力の低下を招き、事故につながる危険をもたらす。高速走行時でもバタつかないデザインは、疲労を軽減する効果が高い。
しっかり乾燥させハンガーで吊るす
ポケットの中身をすべて取り出し、プロテクターもすべて外した状態で太めのハンガーを使ってクローゼットまたは室内に吊るす。ファスナーやベルクロはすべて留める。こうすることで型崩れを防ぎ、機能フィルムの劣化を軽減できるのだ。洗わない場合でも絞ったタオルで表面を拭き、日干しでしっかりと乾燥させてカビの発生を防ごう。
「使わないから」と畳んでしまうのはNG。上下共にハンガーを使用するのが長く使うための必須条件だ
ライディングファッションをおしゃれに楽しもう!
皮脂や排気ガスの汚れはウエアの性能低下を招くだけでなく、ライディングジャケットのデザインやスタイルの良さを台なしにしてしまう。とくに汚れが目立ちやすい明るい色のジャケットはこまめに洗濯して、清潔さを保ちたい。身体に合ったサイズを選んですっきりとしたシルエットを作ることも大切だし、ジャケットとパンツ、ヘルメット、そしてバイクとのカラーコーディネートも重要なポイント。ライディングジャケットを格好良く着こなすことで、ライダーの印象はグンと良くなる。ウエアをキレイにすることが“格好良い”ライダーの第一歩!